エンジェル (ランダムハウス講談社文庫) (ランダムハウス講談社 テ 2-1)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270101445

作品紹介・あらすじ

舞台は20世紀を迎えようとする英国。母が経営する食料品店の二階に住むエンジェルは、貴族の世界に憧れる貧しい少女。空想の羽をはばたかせて壮大な小説を書いたところ、大ベストセラーになり、16歳で一躍流行作家となる。富と名声を得たエンジェルは、ある日、貴族の甥で眉目秀麗な貧乏画家エスメと出逢い、結ばれるが…。自立を志す女性が手にした栄光と愛、破滅と没落までの生涯を描いた、英国の幻の悲劇。本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    分別の無い小娘が自分の妄想世界を書きなぐったら、中二病全開ワールドが大受けしてしまい、勘違いしたまま生きて死んでいくというナントモ恐ろしいお話。色々と痛い…。なんでイギリス人はこういう話を書くのかなぁ?前に「春にして君を離れ」を読んだときも思ったけど!

    個人的にはエンジェルさんに好意のこの字も沸かないので成功しようが没落しようがまぁそういう事もあるよね、と言う感じ。お母さんは気の毒すぎるけど。一番共感出来たのはエンジェルの伯母さんでしょうか。ある意味エンジェルさんは幸せな人間だったのだとは思う。本人はそう感じてないのかもしれないけれども。

    ジェーン・オースティンに似た、と解説にありましたが正直、そうかなぁ?と首を傾げる感じ。あまり人間に対して好意的でも無いし、ユーモアもないし。エンジェルの世間知らずを笑うのはちょっと違うし。後書きにハーマイオニーが最後にはエンジェルのフェミニストだか女性解放精神に一目置いた、みたいな事書かれてましたがそうかなぁ?とそれも懐疑的。エンジェルは無教養で、無知で、利己的で、でも悪人では無かった。それぐらいのモノじゃないのかなぁ?

    とは言え読み切ってしまったのだからそれなりに面白かったんだろうと思うのが又ちょっと悔しい(笑)

  • フランソワ・オゾン監督が映画化したことにより再注目。小説は昼ドラみたいな展開なんだけど、主人公の自意識(今で言う本谷系?)から目が離せず、全部読んでしまった。

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