料理人は夜歩く (朝食のおいしいB&B 2) (ランダムハウス講談社 マ 2-2 朝食のおいしいB&B 2)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270103135
作品紹介・あらすじ
夜な夜な宿の屋根裏から聞こえる不気味な足音…まさか幽霊!?宿を切り盛りするナタリーは頭を抱えていた。幽霊の噂が立てば、宿にとって致命的だ。けれどそんな心配もよそに、またも不幸な事件が。まじめだった宿の洗濯係が拳銃自殺したのだ。でも、新しいレシピのための材料を冷蔵庫に用意したまま自殺する人なんていない!他殺を確信するナタリー。事件の真相を調べ始めると、やがて築150年の宿の、暗い歴史も明らかとなり…。シリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
-
朝食の美味しいB&B2作目。
クランベリー島は風光明媚なところ。
憧れの土地に小さな宿を買い、「グレイ・ホイール・イン」と名づけて切り盛りしているナタリーは、30代の終わり。
屋根裏から夜な夜な足音が聞こえ、ナタリーは悩んでいました。
築150年の建物とあって、幽霊話もありえると、地元の図書館で資料を調べに行くと‥?
折りしも、宿には、面倒な客が泊まっていた。
将来インを経営したいからと、何もかも聞きたがって付きまとう若い女性キャンディ。
さらに、テキサスにいた頃の婚約者ベンジャミンが現れ、復縁を申し込む。
思いがけないことに動揺するナタリー。
しかも、迫られたところをインの下宿人で保安官補のジョンに見られてしまう。
ジョンとはせっかく良い感じになってきたのに‥
宿の洗濯を引き受けてくれていたポリーが無断欠勤し、なんと‥
自殺と思われるが、それでは納得できない状況もあった。
前回の経験からも放っておけなくなるナタリー。いささか猪突猛進な性格のよう。
島で唯一の食料雑貨店を経営するシャーリーは大事な友達だったが、実は気まずくなっていました。
新しく赴任してきた牧師と、シャーリーンは恋仲になっているのですが。
ポリーのことで、ナタリーは牧師に話を聞きに行きました。
ところが直後に牧師が殺されてしまい、シャーリーンに疑いが‥駆けつけるナタリーです。
元婚約者の登場や、インの歴史の問題が絡み、盛りだくさんな展開に。
美味しい朝食はしっかり出てきて、レシピもあります。
次の作品では、何とダイエットすることになるらしい?!
2007年の作品。2009年8月翻訳発行。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「朝食のおいしいB&B」シリーズ、2作目。
ナタリーは夜天井裏から聞こえる不気味な物音、インの経営に興味を持つキャンディー、突如現れた元フィアンセのベンジャミンに悩まされる。さらに、島に新しく訪れた牧師を巡り親友のシャーリーンと仲違いをしてしまう。追い打ちをかけるように、洗濯などを手伝ってくれていたポリーが数日間無断欠勤をする。几帳面な性格を知るナタリーはポリーのことが心配になり自宅を訪れ、そこでポリーの射殺体を発見する。自殺だとする警察の見解に納得のいかないナタリーは独自に捜査を開始する。その中、牧師がポリーに頻回に合っていたという話を聞いたナタリーはそのことを確認しに牧師に会うが、今度はその牧師が刺殺され、シャーリーンがその容疑者となる。
最後の残りわずかで起こる展開は見事で、犯人とポリーの関係にいささか納得いかないが、確かにつじつまは合っている。
元彼ベンジャミンの最後の行動は想定内。 -
『元婚約者が来たときのジョンの気持ちが判った』と最新刊にあったので遡って読んでみた。
愚鈍な警察、聡明な(ナタリーが聡明かどうかは知らないけども)素人探偵っていう構図がミステリの王道の一つなんだろうなぁと思いながら。相変わらず料理の描写が美味しそうで可愛らしかったです。 -
B&Bシリーズの2巻。
この主人公と同年代で、体型とかも似てるっぽいので感情移入して読んじゃうのだった。
B&Bだけあって、出てくる朝ごはんがいつも魅力的。
甘い物が多いのだけれど「死ぬほどおいしいチョコレート・チェリー・ブラウニー」とか、すごく食べてみたい。
これも巻末にレシピ載ってます。 -
経営するB&Bの洗濯係の自殺を不審に思ったナタリーは独自に捜査を始めるが、やがて親友の恋人が殺され、親友ともども容疑者にされてしまう。
朝食の美味しいB&Bと言うシリーズ名の通り、出てくる料理やお菓子は美味しそう。
気軽にレシピのやり取りをる描写もなんだか羨ましい。
今回は幽霊モノなんだけど、シリーズの初めにこういうお決まりのパターンを出してしまっていいんだろうか?と心配になってしまうのはコージーの読みすぎかw
前半あれこれ引っ掻き回した人々が後半音なしになってしまったり、ナタリーの親友のシャーリーンが誤認逮捕されてしまうエピがほとんど突っ込みなしだったり、ちょっとあっさりしすぎに感じられた。
そしてナタリーは今回も酷い目に遭うのだけど、普通の人間としての限界を考えて欲しいなあと、横道にそれたことを考えてしまうよ。 -
主人公は島でB&Bを営むナタリーという女性。洗濯係の死体が発見され、警察で自殺という判断になる。が、ナタリーは本当に自殺だろうかと疑いを抱く…。
これもだいぶ前に1巻を読んで、ふと思い出して2巻を読むのでした。
1巻のストーリーは忘れてて、ユーモラスではっちゃけたシリーズとぼんやりと記憶してたら、意外と真面目な味わい。(記憶違いだった模様)
B&Bの幽霊話や100年以上前の殺人事件なども絡みつつ、物語が進みます。
ナタリーにはジョンという恋人がいるんですけど、そこにナタリーの元婚約者であるベンジャミンがやってきて、波乱が。
コージーミステリのヒロインの恋愛要素って私はそんなにいらんな…と思ってしまうんですけど、ベンジャミンがわかりやすい遊び人でちょっと面白い。
ところでこの件、ああなってこうなれば丸く収まるのになと思ったらまさにその通りに解決したので、そこもちょっと面白かったです。 -
朝食のおいしいB&Bシリーズ2作目。
-
朝食のおいしいB&Bシリーズ②
主人公の自分の状況を考えない行動は健在。
そこに「もうちょっと考えて、せめて誰かに言ってから動けよ!」という思いも健在。
やっぱり自ら疑いのかかる行動を控えないオーナーだった。
しかし、前作よりわくわくしたのが、元婚約者・現恋人に板ばさみ?の修羅場。
ふらふらする主人公に「お前に誠意というものはないのか」と思わなくもないけれど、
現実を考えると仕方がないとも思う。
でもこれは、小説の中のお話。
物語なら・40前の良い年した女性なら、もっと恋人を大事にしてよ、と思うな。
今回は、色々欲張りなお話だった。
殺人事件は起き、友人とは喧嘩をし、元婚約者には迫られ、更にそれを恋人に見られ、
経営するインは過去に殺人があって幽霊話があり、部屋は水浸しにされ・・・。
殺人と小さな諍い等の事件は片付くも、幽霊騒ぎは尻切れトンボ。
今作の犯人登場も唐突。
残りページ数が気になってきても、まだ有力な情報がなかったりで、
「今作は2部構成なのか」と思うほどギリギリで犯人登場。
そしてまた、運が良かった。
犯人は、前作同様知らない人ではない、が、やはり唐突感が否めない。
そしてそんな犯人が暮らす小さな島で、なぜ今まで事件が起きず平和だったのか。
そう思うくらいに、今回の事件は小規模だ。
修羅場があったからか、前作よりは楽しめた。
とりあえず、あんな女性客は嫌すぎるよ。 -
前作読んだときに思った感想、主人公がなんか猪突猛進過ぎて付いていけない、感は今作もあったのですが、
前作より楽しんで読むことが出来ました。料理が美味しそうなのがすごく良いです。