チェリー・パイの困った届け先 卵料理のカフェ2 (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン
3.20
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本棚登録 : 166
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270103746

作品紹介・あらすじ

早く帰りたいときに限って問題は起こるもの-。公園で開かれる手づくり菓子の販売会を、ボランティアで手伝うことになったスザンヌは、一刻も早く居心地のいい自分の店に戻りたかった。ところが、チェリーパイを取り置きしていった葬儀屋のオジーがいっこうに姿を現わさない。そこでパイ皿を手に、ひと気のない葬儀場を訪ねてみると、そこには息のないオジーが横たわっていて…。ケーキづくしの好評シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • ローラ・チャイルズの新シリーズ2作目。
    40代のヒロインが頑張ります。

    美しい田舎町で、卵料理のカフェ<カックルベリー・クラブ>を経営するスザンヌ。
    イベントで注文されたチェリー・パイを届けに行った先で、またしても事件に巻き込まれる。
    葬儀屋のオジーは、友人ミッシーが付き合っていた相手。
    最近は不仲だったそうで、ミッシーに容疑がかかり、スザンヌは一肌脱ぐことに。
    捜査に真剣というより、好奇心であちこち覗く癖がついているような。
    事件現場で逮捕されそうになり、後から登場したこわもてのドゥーギー保安官に、ただのおせっかいなオバチャンだと警官と一緒くたに怒鳴られたりする羽目に。

    前作で未亡人となったロマンス小説の流行作家カーメンは、夫の仕事場があったビルを買い取り、この街にはない本格的なブティックを出そうとしていた。
    派手なカーメンはわかりやすい敵役。
    ミッシーがカーメンに雇われて準備をしていて、スザンヌはブティックの開店祝いのショーのモデルを頼まれ、あわてることに。
    引き締まった体つきだけど、決して細くはないらしい。

    スザンヌの店は幼馴染のトニと、頼りになる50代のペトラと、3人でやっています。
    落ち着いたペトラは、ホームレスの男性に食べ物を届けたり、何かと気を配る性格。
    トニは、年下の夫ジュニアと別居中。
    問題あるジュニアが駄目男なりに愛嬌がある描き方になっているのが、大人の余裕?

    中年になって人に何を言われようと気にしなくなり、楽になったと実感しているスザンヌ。
    今回はスザンヌの夫が亡くなってから1年後という設定で、新任の医師とのデートに踏み出す展開も。
    スザンヌの店は相変わらず催し物が多くて、活気はあるけど、この人数で回せるのか?(バイトはいるけど)他人事ながら心配に。
    さらに、本格的なディナーの店を出すのが夢というのにややビックリ。
    自宅の立派な台所は最近は持ち腐れになっている様子なのに。
    こういうことも変化していくのかしら~。
    テレビ界にもいた作者の経歴からして、アイデア豊富なんでしょうね。

  • 前作よりも、ちょっと人生のほろ苦さが多めです。それでも楽しい作品に仕上がっています。女同士の友情の素敵な魅力も、人間同士、横のつながりがいざという時どれだけ力を発揮するか、色々なことが学べる本です。

  • 20110726
    う〜む。
    読後感は悪くないんだけど。

    後から考えると、なるほどね、とは思うんだけれど、
    やっぱり唐突で、毎回、ひねり過ぎなんじゃと思うのよね・・・
    そうだったのか!というほどにはならないひねりというか。

    伏線はりまくったのに回収なく捕まって終わり、
    ていうのは、仕様なんですかね、この作者の。

    レシピはとても美味しそうです。

    めも
    フォギーモーニングスフレ 泡立てた卵に牛乳と小麦粉を混ぜ、スイスチーズ、バター、マスタードを加えたものをフライパンで焼き、その後オーブンでスフレ状に高々とふくらませる。P266

    ちょっとびっくりしたこと。
    アフタヌーンティー愛好会の人が集まったときに、スザンヌが紅茶の淹れ方やらスコーンの食べ方やらについて説明してて、「どうしてそんなに知ってらっしゃるの?」って、ティーパーティー開く基本的な知識がなければ請負なんてしないでしょう。で、愛好会なのに、それをきくのかと。教えてもらいにきてるのではないのかしらとか、知らないのもすごいなとか。

  • 日本語で読むと流せる。そうか、英語だとわからないときは考えてみたりするけれど、翻訳だとしないようだ。
    ヒ素、一回で死ぬほどの量じゃなさそうだが。

  • ミステリーとしては、特段書くことはないが、出てくる料理がとても美味しそうである。

  • 卵料理のカフェ第2作。

    人気ロマンス小説家のサイン会、
    アフタヌーンティー愛好会、
    ボランティア活動の「ニット・イン」、
    ケーキのデコレーション・コンテスト、
    その優勝者を祝うディナー・パーティ、
    その合間に新しいブティックでのファッションショーに参加と、
    ビジネスばかりがなぜか記憶に残る。
    ミステリーはいづこへ?

    犯人がわかってからの、
    最後の毒殺シーンは必要?

    といっても、全体的にた楽しかったから良いんだけど。

  • 図書館で。シリーズ第二弾。相変わらずご飯が美味しそう。

    このお話はミステリー部分はほんのオマケで町の人と彼らの楽しい生活ってのがメインなんだろうなあ…。だったら殺人事件なんて殺伐とした事件じゃなくて犬が居なくなったとか失くしものを探す、とかもう少しほのぼのした(素人でも首を突っ込んで良さそうな)事件にすればいいのに。
    スザンヌが何か推理を働かせて解決したというよりは彼女の元に情報が多く寄せられて、なんかいつのまにか解決してるというか犯人が自爆してオワリって感じがします。人望はあるけど推理力は無いと思うんだけどな。

    そして別に良いんですが3人組の中でペトラさんが一番重労働な気がするんだけど…。大体、洒落たレストランを出したいっていうけどそしたらこっちのカックベリー(だったかな?)はどうするんだろう。彼女が抜けたらそれこそ回らなくなると思うんだけどな。そして素人が好きで食べ物屋をやるなら今の店で十分だと思うんだけどそれもどうなんだろう。

    女性は皆どこかダメ男に惹かれるってのはこの本の定説になりつつあるなあ…。まあ料理が美味しそうなので続きも読もうとは思いますが。

  • 紅茶と探偵シリーズの著者が書いたカフェおーなの活躍するミステリ。こちらのシリーズはより南部らしさが増します。事件の内容もワイルド。作者によってはもっとおどろおどろしくなるでしょうに、ローラさんが描くとなんだかほんわか。

  • シリーズ2作目ということで登場人物を把握してる分読みやすいかとおもいきや、やはり読み進めるのに苦労した。
    続きが気になってどんどん読んでしまう、ということがない。
    なにもかもがくどくて胃もたれする。

  • カックルベリークラブのお料理はどれも美味しいけれど、小さな街ほど、人間関係もよどんでいるのね。

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