- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274223723
作品紹介・あらすじ
「量子コンピュータとは」という基本から、技術が専門ではない読者にも伝わるように数式を用いず説明する。
「量子コンピュータ」は、現在、一般的なPCからスーパーコンピュータまで広く用いられている「ノイマン型コンピュータ」では困難な、規模の大きい組合せ最適化問題を超高速に解くことが可能になると考えられている、次世代のコンピュータ技術です。本書は、量子コンピュータの活用事例と将来展望、量子コンピュータによって変わるであろうわれわれの生活の未来の姿を、多様な企業の研究事例などを通して、一般の読者にもわかりやすく平易に解説します。実用化を目指す量子コンピュータの一方式である量子アニーリングの技術的な進捗状況と、各界の第一人者による言葉を通して、量子コンピュータを網羅的に理解できる入門書を目指します。
感想・レビュー・書評
-
以前(といってもかなり昔に)、サイモン・シンの「暗号解読」を読んで感動したんですが、
その時、唯一理解不能だったのが、
最後の方で出てきた「量子コンピューター」の話。
※暗号解読
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4105393022#comment
文庫版もあります
https://booklog.jp/item/1/410215972X
https://booklog.jp/item/1/4102159738
そんな苦手意識のあった量子コンピューターですが、
以前、著者の一人の講演を聞いて、その講演がとても分かりやすかったので、
著者の本も読んでみました。
さすがに、ほぼ素人の自分には、全部は分かりませんでしたが、
それでもできるだけ分かりやすく書いてある部類の本なのでしょう。
量子コンピューターといっても2種類あって、
その内の一方(アニーリング方式)は既にカナダの会社が開発済み。
量子コンピューターだからと言って、何でもできる訳ではなく、
膨大なシミュレーションが必要な計算に対してアニーリング方式には強みがある。
この辺りがダイジェストかと。
最後の方で、日本企業が量子コンピューターをどう活用しようとしているのか、
実例(構想)がたくさん出てくるので、ここを読むと
量子コンピューターの応用が何となく理解できるかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は
・量子コンピュータについて、専門用語を極力廃した言葉で説明して欲しい
・仕事に量子コンピュータを用いることで楽をしたい/量子コンピュータを用いることでどのように楽できるか知りたい
・SDGsの課題に取り組みたい/解決したい
と考えている人にお勧めの本です。
著者
寺部雅能
執筆時はDENSO、現在は住友商事に所属。量子コンピュータの第一人者としてQX(Quantum Transformation)プロジェクトを推進している
大関真之
東北大学大学院教授。(株)シグマアイ代表取締役CEO。量子コンピュータの種類の一つ「量子アニーリング」の専門家
2019年7月20日初版 -
量子コンピュータで世界がどう変わるか知りたい人におすすめ
【概要】
●1章 量子コンピュータを取り巻く世の中の動向
2章 量子コンピュータが何か
3章 自動車業界および製造業の未来がどう変わるか
4章 量子コンピュータで変わる未来の展望(13の企業から)
5章 新しい分野でどうイノベーションを起こしていくのか
【感想】
●量子コンピュータのことが細かく丁寧に書かれている。
しかしながら、自分で納得いくところまでは理解できなかった。
説明されている内容を読んで更問いが生じるからである。
したがって、他の本も読んでみてまた読み直せば理解が深まるかもしれない。
●情報は2019年時点のものであるので、新しい本で情報をアップデートさせる必要がある。 -
会社のプレゼン材料として使わせていただきました。量子ビットの仕組みから実用化案までわかりやすく書いていました。
量子コンピュータの基礎がわかりました。どこに適応するかていうアイデアも注目やな。夢広がる、、 -
何より読みやすい。
この手の書籍がたくさん出て市場規模が大きくなるのは楽しい。量子技術が加速していく、この時代に生まれた事は幸運。 -
請求記号 007.1/Te 42
-
量子コンピュータの現在位置と、期待されるアプリケーションについて(これらが実現できる、という話ではなく、期待として)。読み物としては良いと思います。
-
図書館で借りた。量子コンピュータ分野、きてますなあ
-
量子コンピュータの特集の中で、仕組みの話ではなく、活用の話が書かれてた本。各社での取り組みが書かれている。
-
量子コンピュータに興味を持ち購入
共著者の大関氏は他にも多数著書をもっており、東北大の専門家であるため購入
技術者というより、初学者、ビジネスパーソン向けに書いてある
企業が取り組んでいる実例も豊富に書いてあるので、参考になると思う
この本はあくまできっかけレベルを作ってくれる本という前提で読むのがよい