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- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784276214125
作品紹介・あらすじ
この小説「破滅者」は、グレン・グールドの死とそのグールドが死の直前まで取り組み続けたとを発端として、まさにそのをとおしてその生と死に思いを馳せる思索の、下降する音型を定旋律とする思索のなのである。
感想・レビュー・書評
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虚構のグレン・グールド像。彼に破滅者と名指された友人ヴェルトハイマーがなぜ死に至ったか、グレンとヴェルトハイマー2人の友人をなくした語り手の思考の流れが、筆致は穏やかながらほとばしる勢いでのめりこむ迫力があった。読みやすさから、訳者が段落分けしたとあるが、もとはほとんどが改行なしで書かれているとか。うーん、そちらの方がよかったのではないかなあ。ベルンハルトはことごとく絶版で、残念。
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(後で書きます。作品の大半を占める行きつ戻りつの回想から最後の数十ページ、私が動き始め、私以外の声がにわかに導入されてゆき、印象的な最後の一文に至るまでの展開がすばらしい)
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伝記ではないそうです。最後の解説で、小説自体がゴルトベルク変奏曲の構成に則っていると述べていて、そんなん説明してもらわないと分からんー!!と思った。作者はもと音楽家。話の筋は…いつもの彼調で…
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