【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)

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  • 文芸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286143828

感想・レビュー・書評

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  • よかった。

  • 20151109読了
    2013年出版。著者は明智光秀の子孫。12月に第一刷が出て、翌年の7月にはもう第七刷だって!図書館では5カ月待ち。●歴史は勝者が作る。秀吉は自分にとって都合のいい解釈を流布しそれが後世まで残った。●歴史にはそんなに詳しくないが、光秀と言えば、信長に邪険にされたというような感情的理由で謀反を起こした人のイメージが強い。映像作品などでそんなイメージが強化されているような気も…。しかし戦国時代を生きた武将が、そんな新聞の三面記事に載るような理由で謀反を起こす短絡的な人物像なのだろうかと疑問を提示され引き込まれる。光秀の出自から当時の人間関係を丁寧に追っていく。謀反にはやはり命を懸けるだけの重い理由があったし、関係者の思惑が複雑に絡み合っている。歴史の中では敗者となった光秀の名誉を回復するのに一役買った本だと思う。それにしても、武将どうしの策略合戦がもうドキドキで、ほんと戦国時代ってこわい!

  • 明智光秀の子孫による、本能寺の変の真相にせまる”歴史捜査”。まず、現在の定説がどのように作られた(捏造された)のかを検証し、その後、多くの資料から、矛盾のなく説明できる真相に迫っていくという内容です。著者自身がところどころで否定しているものの、結局は著者が納得行く解釈が可能な部分だけを、種々の資料から拾い集めているような気がしないでも無い。でも、歴史は勝者が創り上げていくと言うことや、日本の歴史では常に”唐入り(中国進出)”が鬼門となっているということも真実ではありそうだ。

  • この時代のことで、異説を根拠付ける新しい史料が出てくるのは難しいと思うが、情況証拠を重ねることによって、ありそうな異説が提示されていると思う。

  • すんごく面白い。ええっっ!!という驚きがたくさんありました。改めて思ったのは、歴史は勝者が塗り替えていくんだ、ということ。
    秀吉も家康もそうだね。

    そして最近思うのは、活版印刷は世界の3大発明の一つ足りえる発明だという事や、『図書館戦争』の中で描かれていた知識/書物/文化を守るために命を張る人がいる事が納得できる。

    しかし、作者の、推論→実証→新たな事実→推論→実証→新たな事実、をつなげていく、つなげ続けていく執念に感服です。巻末の参考文献の多さが物語ってますね。

  • ・10/23 読了.なるほどねぇ.さすが明智家の子孫だけのことはある.なかなか面白い考察だ.確かに歴史資料をどこまで信頼したらいいのか、こればっかりは客観的にだけじゃなくて、当然想像力による可能性の探究も怠っては真実は見えてこないんだろうな.常識を疑えとは史実にも言えることなのだな.むしろ年代が古い史実が真実である可能性の方が低いのかも、なんて考えたりした.

  • p68

  • 著者は理系出身。歴史の定説にとらわれず、古文書から新たに事実を求める姿勢が素晴らしい。納得できる説になっていると思う。

  • 支配者が変われば、歴史は変わる。
    よくあることですが、誰もが知っているつもりだった「本能寺の変」にも、裏話があったのは驚きでした。
    確かに、主君を裏切り、三日天下に終わった通説は、どの時代も指導者ににとっても都合がよい。
    明智関係者以外の方に検証して欲しいところです。

  • こういう歴史の本初めて読んだか、とても面白かった。


    現在の明智光秀に関する定説は、改竄された資料が証拠として用いられてて、大きな矛盾が多い。そこには、明治維新以降、秀吉を正当化して中国大陸に侵攻するための教育が国策としてあった。

    光秀の子孫が、本能寺の変近辺についての従来の定説にとらわれずにゼロベースで歴史捜査(操作ではなく)をし、推理する本。

    不確定な部分を推測を元に断定してしまう箇所はたくさんあったけど、全体として十分にありえそうだと思った。

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著者プロフィール

1947年生まれ。明智残党狩りの手を逃れた光秀の子・於寉丸の子孫。慶應義塾大学大学院修了後、大手電機メーカーに入社。長年の情報畑の経験を活かした「歴史捜査」を展開し、精力的に執筆・講演活動を続ける。

「2019年 『明智家の末裔たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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