三叉路ゲーム (文芸社文庫 あ 3-14)

著者 :
  • 文芸社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286227085

作品紹介・あらすじ

国立警察署に勤務する警部補の小学2年生の娘が青梅鉄道公園で誘拐された。犯人からの指示で、警部補は新宿駅から東京駅、さらには新幹線で新横浜駅まで移動させられ、ホームにあるロッカーの中からメッセージを取り出す。そこには〈三叉路ゲームスタート〉とだけ書かれていた。捜査が進むにつれ、次第に過去の‟あの事故“があぶり出されてくる。社会派ミステリー作家の力作!

感想・レビュー・書評

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  • 美奈代がどこに誘拐されたか、なぜ誘拐されたかが次々と明らかになっていく様が面白く、どんどん読み進められた。
    随所で警察官のバックグラウンドも明らかになっていた。
    ただ上手く繋がりすぎている物語で、警察がなかなか活躍できているのかと、ちょっと疑念もあった。
    フェリーに犯人がいると分かっても、ヘリコプターや、途中の港に到着させるなどをやらず、ただひたすら着くのを待つことしかできないのだろうかとか思っていた。
    警察が捜査できていなかった犯人をなぜ被害者の両親が突き止められていたのか…
    警察がそれだけ組織で動くものであり、正義と悪の境界線のグレーになるときもあるということを暗に示していると感じた。

  • 2023/1/19

  • Kindle unilmitedで、たまたま見かけて読み始めました。ただの幼女誘拐から始まったストーリー、途中で真相が分かりだすけれど、まだベージ半ば。そこからの展開が面白かったです。この作家さん、もっと読みたくなりました。

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著者プロフィール

1950年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、ブラジルへ移住。サンパウロのパウリスタ新聞社勤務を経て、1978年帰国。高橋幸春名義でノンフィクションを執筆。1987年、『カリブ海の「楽園」』で第6回潮ノンフィクション賞受賞。1991年、『蒼氓の大地』で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。麻野涼名義で、社会問題をテーマにした骨太の小説を次々、発表。  著書に、高橋幸春名義で…『死刑判決は「シルエット・ロマンス」を聴きながら』(林眞須美 著、長冨俊和との共編、講談社、2006年)『日本一のわたしの母へ涙でありがとう』(東林出版社、1998年)『日系人その移民の歴史』(三一新書、1997年)『愛が引き裂かれたとき』(石飛仁との共著、解放出版社、1996年)『車椅子の挑戦者たち』(東林出版社、1996年)『絶望の移民史』(毎日新聞社、1995年)『パウラちゃんのニッポン日記』(国土社、1995年)『悔恨の島ミンダナオ』(講談社、1994年)『蒼氓の大地』(講談社文庫、1994年)『日系ブラジル移民史』(三一書房、1993年)『ドミニカ移民は棄民だった』(今野敏彦との共編、明石書店、1993年)『行こか戻ろか出稼ぎジャポン』(講談社、1992年)『蒼氓の大地』(講談社、1990年)『カリブ海の楽園』(潮出版社、1987年)、麻野涼名義で…『GENERIC』(徳間書店、2007年)『闇の墓碑銘』(徳間書店、2006年)『国籍不明 上』『国籍不明 下』(講談社、2003年)『天皇の船』(文藝春秋、2000年)などがある。

「2007年 『満州「被差別部落」移民』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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