「好き」の設計図 ~企業ブランディングの本質~
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295403616
感想・レビュー・書評
-
イマジナというブランド支援会社のブランド=「好き」を言葉にしたもの
ブランディングの究極の目的は、相手に「好き」になってもらうことである
気になったことばは次です。
・日本企業は、せっかく実力がありながら、それをどうもきちんと伝えきれていない
・何もせずに相手が自分のことを理解してくれるということはない。誰かに「これを知らしめたい」「このことだけはわかってほしい」と思うなら、どうやったそれが伝わるか必死で考えることだ。
・中身がいいのはもはや前提で、それをどうやって伝えるかが、この時代においてより大事なことなのである。
・胸を張って自慢できるような、会社や社長に関する情報を網羅したのであれば、たくさんの人にそれを読んでもらう工夫や、読みたくなる仕掛けをつくればいい。
・自分の魅力を伝えるには、まず自分に「関心」をもってもらう必要がある。さらに、「好意」をもってくれないと、「この人の話を聞いてもいいかな」という気持ちにはならない。意中の相手を振り向かせ、なおかつ好意を抱かせる。ブランディングはここから始まるのである。
・自分たちの魅力を相手に伝えること:これはマーケティングだ。では、ブランディングとは何か。相手にこの企業やこの製品にはこういう魅力があると思ってもらうこと。大事なのは、自分たちが伝えたいことではなく、相手がどう感じ、どのようなイメージを抱くかのほうなのである。
・ブランドというものは、「自社が大事にしているもの」をきちんと伝えることである。
・要するに、広告宣伝だけでつくった、実を伴わないブランドは、真のブランドとはいえないのである。
・素晴らしい製品を売っている企業であるほど、言葉の使い方ひとつでお客さんに製品のよさが伝わらないのは、個人的にも残念でならない。
・人が人に点数をつける限り、公平になりようがない。
・信頼関係:そういう組織であるために、何が必要か。「自分たちはこういうものを大切にしています」という共通の想いなのである。
・ブランディングを行う上で、これは絶対外せないという大切な要素が3つある。
①トップが真剣であること
②すべての部門・会社の施策を一気通貫でつなげるストーリーがある
③社内にブランディングの大義を伝えるミドル社員が育っている
目次
はじめに
第1章 なぜ多くの会社が「好き」を集められていないのか
第2章 本当に「好き」を集められる会社の考え方
第3章 私はこうして「好き」を集める原理を身体で覚えた
第4章 イマジナ流「好き」を集める設計図
おわりに
ISBN:9784295403616
出版社:株式会社インプレス
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:1080円(本体)
発売日:2019年12月01日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とりあえず好きになってもらわないと意味がない。どれだけいい会社でも誰かの目に留まらないと意味がない。その会社にあったブランディングがあるのであって、100発100中当たるわけではない。代表の想いを全社員に浸透させみんなが同じ方向を向いていなければ意味がない。パンフレットにつらつら信念を書いたところでだめ。ミドル社員を育成し、新人のお手本、尊敬する先輩となる。お客様が関わるのは会社ではなく人。
-
なるほどねぇ。自分の会社に置き換えると面白い❗️うちのマイブームは「令和の虎」を見ることなんだけど、若い経営者は当たり前のように実行してるよなぁ〜。
もう、頭の硬い昭和や平成を引き摺ってる人は、早く世代交代してほしい。
まぁ、この本がそれほどまでに良かったということではないけど。。。
読みやすく、1日あるとすぐ読める。買ったらもったいないかな、一度読んだらそれでええで。 -
内容としては巷にあるブランディングについて書かれた本と大きく違わないが、非常に読みやすかった…。弊社社長と役員〜〜〜、これ読んで社員と議論しようよ〜〜〜
-
方法論云々ではなく、
ブランドイメージはお客様が決めること
インナーブランディングが重要
ということが、著者の経験から語られているが、著者の経歴が変わっているので、納得感を持って読み進められた。
-
ブランディングに関して非常にわかりやすく書かれていた。インナーブランディングの重要性を知れた。作者に関して中学校の頃から渡米し、いろいろ経験されており、すごい方だと感じた。
-
星1.5としたかったが、仕様上星の分割はできなかったため2とした。自伝的な部分も含めて、ブランディングを知りたいと思う人が、本著作にて述べられているような程度のことを知りたいと思うのか疑問に感じた。ブランディングに関する著作が、ブランディングできていないのでは?少なくとも私は、著者にも著者の会社にも主張にも魅力は感じなかった。