「ミライの兆し」の見つけ方

著者 :
  • 日経BP
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本棚登録 : 43
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296103652

作品紹介・あらすじ

悲観論が広がる時代でも「明るい将来シナリオ」は、知識と視点次第で見つけられる
世界経済からアートまで、森羅万象をユニークな視点で斬る
BCG流『正確な千里眼』のための戦略思考

今の世の中、そこら中に将来の危険を知らせる情報があふれています。

「AI(人工知能)の進化に伴って、今、存在する職業の多くはなくなってしまう」
「人口減少が進み、日本の相対的国力は低下し続ける」などなど。

ネットから新聞、書籍等の既存メディアまで、警告を発信し続けています。
当然、その中で不安に駆られる人は増え続けます。
しかし、悲観的な将来シナリオしか存在しないのでしょうか。
不安に駆られて焦燥するしかないのでしょうか。

「そうは思わない」と断言する筆者は、「より良い未来というオプションは、しっかり存在し、その実現に向けて我々自身が取り組めば、明るい将来シナリオが現実化する確率が高まる」と言います。
ただ、そのためには、少しだけでも重要な知識を獲得し、取り組むべき課題を選び出せるようになって、「未来の芽生え」を見つけ出すことが必要だと説きます。その道案内となるのが本書です。

ボストンコンサルティンググループの日本代表、同グローバル経営会議メンバーを歴任した筆者が、
その豊富な経験と見識、きめ細かい観察力、深い洞察力をもって、今世の中で起こっていることを読み解いていきます。
テーマ、ジャンルは、政治、歴史から世界経済、IT、食、アートまでさまざま。
少しだけ視点を変えてみる、判断材料を付け加えてみるだけで、今まで見えなかったことが見えてくる。
それを実感していただけるでしょう。

本書は、筆者が2年あまりをかけて「日経ビジネス電子版」に連載したコラムの中から厳選して再編集しました。
すでに過去の"予言"が実現している事象もあり、筆者の分析力の高さ、視点の鋭さが感じられます。

シリアスなテーマを取り上げつつも軽いタッチのコラムに仕上がっているのは、「肩ひじ張らず、気楽な読書として楽しんでもらいたい」という思いがあるからです。
ソフトな経営書としても、生活に潤いを与えるエッセーとしてもお読みいただけるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 某研修に立ち会うため、事前学習用にささっと読んでみました。
    元BCGの日本代表だった御立さんによる本。
    元ネタは、日経ビジネス電子版のコラムを集めて本にしたもののようです。

    コラムなので、それそれのコラムにゆる~い繋がりしかなく、
    一冊の本として壮大な「何か」を期待してしまうイチ読者としては、
    多少物足りなさが残るのは事実ですが、
    それでも御立さんのモノの考え方や思考はとても参考になります。
    今となっては当たり前に近いことも、コラム発表当時は結構尖った意見だったりもするようですが、
    如何せんそれを「今(=事後に)」読むが故にあまりピンときません。
    やはりこういうものは「ナマもの」なので、
    出てきたタイミングで読むのがいいんでしょうかねぇ。。
    もう少し自分の想像力があれば…と思ってしまった次第です。

    大枠のテーマとしては、アート、テクノロジー、地政学なんかがあります。
    この辺りのテーマにビビっときた人は、その章だけでも読んでみてもよいかと思います。
    (失礼ながら、)御立さんってこれらの分野のプロじゃないと思うのですが、
    それでも専門家などから話を聞いたり、自分で勉強したり、
    歴史とのアナロジーを考えたりする姿勢と行動は、
    本当にすごいと尊敬の念を抱きます。

  • ボストンコンサルティングの御立氏の著書。著者は知的でスマートだ。日経ビジネスに寄稿したものをまとめたもの。御立氏の著書を読むと、知的好奇心が出てくる感じがする。ロールモデルのひとりなので、今後も著者の作品は読んでいきたい。美術の勉強がしたくなった。

  • 自国の文化はナニヨリ国民の心を豊かにしてくれる。さらに誇りの源泉であり、外交安全保障のソフトパワーにもつながる。
    地味でゆっくりとした変化は目に見えにくい。したがって気をつけないと自分が常識だと思っていることが現在では大間違いになっている。

  • 最近のトレンド的な内容をコラム化しており全体理解に役立つ。気になる分野は深掘りしたい。

  • コラムを1冊にまとめたせいか、テーマが拡散した印象。各テーマで通底したものがあれば良かったのにと思う。

  • つまり何が言いたいのか分からなかった

  • 御立尚資さんの久々の著作。
    よきほん。、テーマの1つにアート。テクノロジーがある。他米中問題。歴史に学ぶことの重要性を教えてくれる。個人的に御立さんの本は非常に教養深く学ぶところが多くて好き。
    ROAやroicといった経営指標に関する議論1つをとっても、資産を作り上げた経営者と果実享受する経営者が必ずしも同一ではないなど、陥りがちな過ちを的確に指摘する観点素敵である。


    メモ
    ・少しの知識と悩むべき課題を見極める知恵。足元にすでにあるミライの兆しを見出す眼。これらを活かしより良いミライを作ることは可能と信じる楽観性。
    ・若いうちに美術や美術館に触れる機会。アート体験と地域イノベーション力との相関。
    ・理屈抜きに揺さぶるものがあるかどうか。アートの中でも時を経て生き残るものが長い時間軸の地域おこしとも相性がよいはず。
    ・インドリスク。中間層拡大しようにもaiによりそれができなくなりつつある。
    ・日本にあるエトス、思い。地域愛。従来型経済成長への疑義。相対的貧困への怒りと将来不安。

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著者プロフィール

ボストンコンサルティンググループ日本代表

「2014年 『ビジネスゲームセオリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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