- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296113637
作品紹介・あらすじ
■フィナンシャル・タイムズ紙の年間最優秀ベストビジネス書に選ばれるとともに、世界的な話題作となった『ロボットの脅威』(Rise of the Robots)の著者が放つ、人工知能(AI)と社会の未来予想図。AIの最新動向、それがもたらす社会・経済への変化を鋭く洞察する。
■著者は、人工知能分野のノーベル賞と言われる「チューリング賞」受賞ら、AI研究の最先端を担う研究者たちへの取材をもとに執筆。ディープラーニング、機械学習、強化学習、画像認識技術などのAIテクノロジーの発展と現状、さらに汎用人工知能、スーパーインテリジェンスの実現可能性(不可能性)について展望。経済全体、雇用、労働市場、所得格差への影響、ベーシックインカムなどのセーフティーネット、そしてサイバー攻撃、ディープフェイク、軍事利用についても取り上げる。
■AIを利用した医療診断、人間では到底不可能な分子生物学におけるブレークスルー――。2010年代にディープラーニングが登場して以来、人工知能(AI)は、かつてないスケーラビリティをもつ創造的破壊をもたらし、日々の生活から経済・社会のあらゆる場面で応用されるようになってきている。だが、その力は誇張されている。自動運転技術は進歩しても、自動運転が普及するのは相当先の将来だ。また、気候変動やパンデミックへの備えにとってもAIは重要な役割を果たし、社会や生活に大きく変えていくが、監視やフェイク情報の量産への利用などなど、ダークな面も併せ持つ。
■AIは社会の発展には不可欠な存在であり、その開発を進める必要がある。だが、同時に、社会のあらゆる場面で利用されるようになった今こそ健全な未来の社会を展望するために、AIが何をどう変えるのか、どのような問題をもたらすのかを理解し、AIの本当の影響力とは何かを見極める必要がある。
感想・レビュー・書評
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読みにくかった。
面白いテーマだと思うんだけど、とにかく読みにくかった。
頭がクリアな時に読めば読みやすいのかなぁ。 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1423730 -
AIによって高スキル職が非熟練化され、誰でもできる仕事に変わるというシナリオは、ChatGPTをはじめとするAI技術で現実になりつつある。
自分はエンジニアだがすぐにAIツールを取り入れた結果、生産性が数倍に向上したと実感している。
同時に、最低限のスキルさえあればAIツールを使って近いレベルのアウトプットは出せるだろうとも感じている。
AIに完全に代替されるのはまだまだ先かもしれないが、人間を補助して能力を高める用途においてはもう十分すぎるほどに実用的だ。
今はまだ全員がAIツールを使っているわけではないが、これがスタンダードになると、人手が要らなくなり、賃金もおそらく下がっていく。
少なくとも、そこそこの高い給料をもらいながら好きなプログラミングを続けていくという未来はほぼ実現不可能になってしまった。
まさに「AIはすべてを変える」と言えるし、その変化はすでに始まっている。 -
東2法経図・6F開架:007.1A/F39a//K
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社会に対するAIの影響力について知ることができる。
【概要】
●AIが万能でないという現状
●AIを進展させる2つのアプローチ
●ディープラーニングの現状
●AI監視国家
●AIに内在するリスク
【感想】
●訳本としては比較的読みやすい。
●AIに関する基礎知識を持った上で読むのが適当な内容である。
●詳細は一般的なAIに関する図書と変わらないが、所々に初めて知る内容が書かれており、これまでの知識を補完するのに役立つ内容であった。 -
日本ではなかなか出ない発想。ゲームだけではなく、進化するAIに人間が使われるのか、AIを人間が使うのか。
シンギュラリティは近いのかもしれない。 -
第1章 迫りくる創造的破壊
第2章 AIは第二の電気となる
第3章 「誇張」されるAI―リアルな現状
第4章 インテリジェントマシン構築の試み
第5章 ディープラーニングとAIの未来
第6章 消えゆく雇用とAIが経済にもたらすもの
第7章 AI監視国家が台頭する
第8章 AIがはらむリスク
結論 AIの二つの未来