お金も時間も搾取されない働き方 「労働IQ&EQ」による生き方のデザイン

著者 :
  • 日経BP 日本経済新聞出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296114351

作品紹介・あらすじ

ビジネススキルを学んで、評価は高まりましたか?
「労働IQ(働き方偏差値)」と「労働EQ(働き方デザイン)」で、
   あなたの価値が高まる。  人生がもっと充実する。

◆一番輝ける時期を会社に捧げる人生でいいの?
 1日8時間――ビジネス人が会社に捧げる時間。しかし、朝起きて歯を磨き、着替えて、通勤。残業、取引先とのお付き合い、飲みニケーション。そして帰宅。自宅でも準備や情報収集。労働時間は8時間だが、実は、起きているほとんどの時間を毎日会社に捧げている私たちは、そんな生活を40年間続ける……。本当にそれでいいの?
 人生の一番輝いている時間をできる限り自分のために使いたい! そうした欲求は高まっている。ならば、あなた自身を見つめ直して、そんな生き方を実現すればいい。ただし、そのためには、ワークリテラシー(働き方の基礎知識)を身につけ、あなた自身を高く売るべし。筆者の問題提起だ。
 では、どうすればいい?

◆「働き方偏差値」を上げ、働き方と生き方を自分でデザインする
 著者は現在、労務問題のプロとして能力・給与・条件までを見据えた人と企業のマッチングをアドバイスする労働契約エージェントとして、労使双方にアドバイスを提供する。
 そのベースにあるのが、独自に考案した「働き方偏差値(労働IQ)」、そして、自分の働き方と人生を見直すための基礎となる「労働EQ」だ。働き方偏差値は、労働に関する契約等の基礎知識10の項目で構成、働き方への基本的理解度を問うもの。実は、多くの人が自社の就業規則など見たこともなく、結果として、自分の価値を売り込む機会も、高めるチャンスも失っているというのだ。一方の「労働EQ」は、働くことへの姿勢、人生における位置づけ方など、生き方をデザインし、コントロールする能力。「働く=契約」という認識がないまま、人生の時間の大半を会社に搾取されている多くの人が、働き方偏差値を上げ、労働EQを高めることで、自分を高く売り、充実感のある人生を送ることができる。
 本書は、働き方偏差値をキーワードに、「ライスワーク」から「ライクワーク」へ、「ライクワーク」から「ライフワーク」へと、人生の転換を目指す人に、自分を見直す機会を提供するもの。「仕事だからしょうがない」という言葉がいまだに聞こえてくるが、本来、働くことは自分を含めた誰かを幸せにすることであるはずだ。やりがいのある「働き方」を考えることで自分の環境を改善する、すべてのビジネス人を応援する一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 自身の残業代計算方法は下記から計算できる
    年間休日
    年間労働日
    年間総労働時間

    日本の会社は終身雇用を前提とした場合に、若いうちは安い賃金で働き将来的に採算が取れる

    計画的偶発性理論
    偶然に対してポジティブでいる方がキャリアアップしやすい(個人のキャリア8割偶然)
    好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心を意識する

    マズローの欲求5段階
    低次の欲求が満たされるごとに、もう一つ上の欲求をもつようになる
    優先順位1
    生理的欲求
    食欲、睡眠欲、性欲、呼吸したい、排泄したい
    優先順位2
    安全の欲求
    少しでも秩序ある、安心できる環境で暮らしたい
    優先順位3
    社会的欲求
    家族や組織など何らかの社会集団に所属して安心感を得たい、自分を受け入れてくれる親密な他者の存在が不可欠
    優先順位4
    承認欲求(高位.低位)
    所属する集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求
    高位
    自分が自分を承認できるかどうか
    低位
    他人に注目されたり、賞賛されたりすることを求める
    優先順位5
    自己実現の欲求(理想の自分になりたい)
    自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたいというもの。
    優先順位6
    自己超越の欲求(他者や社会など、自分の外にあるものに対する貢献)


    フォアキャスティング
    現在過去から未来のために何をするか考える
    バックキャスティング
    ゴールを決めて何をするか考える

  • 今の私には いまいち 刺さらない本でした。

  • タイトルから言ってもっとドギツイ事が書いてあると思ったら内容はとてもソフト。タイトルでつろうとすると、読後のギャップがすごくなる。

    前半の労働法の知識は関心ある人はよめばいい。
    後半の戦略は至極一般的なもの(この本でなくてもよい)

  • 働くことが当たり前だからこそ知ろうとしないこと

    自分らしい働き方を手に入れるための労働者の権利と義務、パーソナル雇用制度という提言、勉強になりました。

    大学を卒業して、みんな当然のように雇用されて働く、雇用契約や権利と義務については、気にもとめてなかったなと反省・・・

    仕事の内容だけでなく、働き方をデザインする世界が来ているんだろうなと感じました!

    勉強になった箇所
    ・労働者の権利 99ページ
    ・もっとも、家族に 重病人がいて 介護を 行えるものが 本人以外にいないなど、社員側に正当な理由がある場合には 異動を拒否できるとした裁判例があります
    ・法定休日の労働には、通常賃金の35%以上の割増賃金の支払いが必要になりますが 、労働法上 、付与が求められていない「法定休日以外の労働」には 割増賃金の支払いは不要です
    ・請負契約の場合 、雇用主と労働者という関係は成り立たず、 仕事の注文者と請負人という関係が成立することになります。 つまり 、労働関係の法令の保護を受けることはできないということです
    ・労働契約に付随する義務について 145ページ
    ・「3人のレンガ職人」という話
    ・働き方 デザイン シートの作り方

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著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学法学部卒。社会保険労務士。平均年商500万円といわれる社労士業界で、たった1人で年商 1億円を稼ぎ出すカリスマ社労士。常に時代を先読みする予測力と、緻密なビジネスプロセス設計による独自の経営自動化ノウハウを持つ。また、社労士業界に おける次世代リーダー育成のために、受験から独立開業までの指導・アドバイスも積極的に行い、全国に350人超の社労士ネットワークを持っている。

「2022年 『あなたのライフスタイルを実現するための『働き方デザインの教科書』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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