大戦略の思想家たち (日経ビジネス人文庫)

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  • 日経BP 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296115723

作品紹介・あらすじ

ウクライナ危機によって安全保障が身近なものとなってしまった世界。本書は、安全保障を理解する上で、その枠組みといえる大戦略(グランドストラテジー)の理解が不可欠だ。大戦略とは戦場の勝ち負けを超え、国家の命運を左右するもっとも次元が高い戦略。地政学から外交、核抑止戦略まで国際政治を理解する上で欠かせないフレームワークだ。

本書は、そのエッセンスを大戦略の枠組みを構築した6人の巨人たちから学ぶガイド『大戦略(グランドストラテジー)の哲人たち』(2013年、日本経済新聞出版社刊)をビジネス人文庫として刊行するもの。安全保障の議論がより身近になった現状において多くの読者を期待できる。

本書が取り上げる大戦略の思想家は以下の6名。本書親本刊行後多くの著作が翻訳されている。
①ハルフォード・マッキンダー イギリスの地理学者で「地政学の父」と呼ばれる
②マイケル・ハワード イギリスの歴史家で今日の戦争学・戦略学を主導
③バーナード・ブロディ アメリカの国際政治学者で、各時代の抑止の概念を確立
④ヘンリー・キッシンジャー アメリカの歴史家で対中外交やソ連とのデタント(緊張緩和)の実務家としても活躍
⑤エドワード・ルトワック アメリカの国際学者で多くの著作で知られる
⑥マーチン・フォン・クレフェルト イスラエルの歴史家で、クラウゼヴィッツの『戦争論』真っ向から挑戦

著者プロフィール

防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長、拓殖大学、放送大学非常勤講師、「歴史と戦争研究会」代表。
獨協大学卒、ロンドン大学SOAS及び同大学キングスカレッジ大学院修士課程修了、オックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学キングスカレッジ名誉客員研究員、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)研究員を歴任。
業績:『リデルハートとリベラルな戦争観』中央公論新社、2008年(単著)、『クラウゼヴィッツと「戦争論」』彩流社、2008年(共編著)、『名著で学ぶ戦争論』日本経済新聞出版社、2009年(編著)、『戦略原論──軍事と平和のグランド・ストラテジー』日本経済新聞出版社、2010年(共編著)、Conflicting Currents: Japan and the United States in the Pacific (Santa Barbara, Calif: Praeger, 2010)(共編著)、クレフェルト『戦争文化論』上下巻、原書房、2010年(監訳)ほか。

「2011年 『ドイツ史と戦争 「軍事史」と「戦争史」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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