アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術 (日経文庫)

著者 :
  • 日経BP 日本経済新聞出版
3.55
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296118243

作品紹介・あらすじ

●「聴く」ことは仕事を推し進めること 相手の話をじっくり聞くことで相互の理解が深まるという「傾聴」。実際、心理的安全性を高めることで相手が話しやすくなるなど、コミュニケーションが改善する効果がある。 そういった「カウンセリング」的傾聴術から、本書では一歩進めて「ビジネスを前に進める」ことを意識する。「聴く」ことによって、話を自分の思う方向に仕向ける「アサーティブ」なコミュニケーションも可能になるという。 著者は数多くのビジネスコミュニケーション研修で、傾聴が仕事に役立つことを説いてきた。カウンセラーの視点で書かれている本が多い中、本書ではビジネス現場の視点から基本を語る。●アンガーマネジメントやアサーティブ・コミュニケーションの視点も必要 純粋に「聴く」というのは意外と難しく、様々な感情が巻き起こってきて口を挟みたくなる状況が何度となく生じる。そのときにいかにフラットな気持ちで話を聴けるか。解決策としてアンガーマネジメントで学んだ「6秒待つ」「メモをとる」ということが活きてくるという。また、日頃からバイアスを取り除く訓練も必要だ。 一方で、アクティブに聴くには相手から話を引き出す「質問する力」も必要だ。質問することでコミュニケーションのイニシアティブを取り、仕事を思うようにコントロールすることも可能となる。 本書では、リモートワーク時や集団的コミュニケーションなどのシーンを含めて、様々な事例を盛り込んで解説する。

感想・レビュー・書評

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  •  プレゼントに応募して当選し本書を手にした。
     カタカナで『アクティブ・リスニング』とすると、今流行りの「アクティブ・ラーニング」の実践演習を伴ったもののように聞こえるが、本書は、単に著者の経験からくるところの聴き方のコツをまとめたものにすぎない。帯に「対話の主導権は聴き手が握っている」とも書かれていて、チェスター・バーナードの言うところの「権限受容説」をも想起させるが、そのような内容でもない。
     うまく聞けるコツはなんとなく伝わってくるが、語弊を恐れずに言えば、一つひとつのことが決して役立たないと言うわけではないが、「主夫/主婦の知恵」集に過ぎない。「傾聴」した後で、あるいは何のために「傾聴」するかが課題であると思う。
     日経文庫の一冊であるならば、もう少し学問的な裏付けが必要であるように思う。

  • いつも参考になります。

  • 自分もそうですが話が長い人が多い。時間泥棒。
    そういう人の打切り方が書かれているのが面白い

  • 東2法経図・6F開架:B1/3A/1459/K

  • 聴き手が会話の主導権を握るとはよく言われるが、それをわかりやすく説明している。
    誰かと会話する際に聴くことがいかに大切かが改めてよくわかる。具体的にはその会話の目的が何か、先入観や決めつけがないかを常に意識する事できちんと聴くことができるようである。あとは相手の言葉を言いかえずにそのまま使用して共感する事。
    人の話をきき、それを整理して理解していく工程が、物事をわかりやすく説明する際に必要となるスキルを磨くことになるのが知れて良かった。3.6

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著者プロフィール

アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。
立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・生保・製薬・通信・総合商社などの大手民間企業や官公庁で「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。対象は新入社員から管理職、役員まで幅広い。研修講師歴30年。「アンガーマネジメント」や「アサーティブコミュニケーション」「アドラー心理学」をベースとした「言葉がけ」に特化するコミュニケーション指導に定評があり、これまでのべ指導数は22万人に及ぶ。
主な著書に『アンガーマネジメント』『怒りの扱い方大全』(日本経済新聞出版)『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』(かんき出版)『働く女の品格』(毎日新聞出版)など多数。

「2023年 『怒らない100の習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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