- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296119059
感想・レビュー・書評
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戦争の歴史をロジスティックスという切り口で説いた本。戦争形態の変化から軍事ロジスティクスの重要性が上がってきた。現代の戦争では物流網を確保してから戦略を立てることが生命線だということを学んだ。ビジネスにおいても、消費者にどのように商品、サービスを届けるのかを考えてから拡販戦略を立てるという考え方には整合性を感じた。
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東2法経図・6F開架:395A/I84s//K
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第1講 軍事ロジスティクスへの誘い
第2講 軍事ロジスティクスとは何か
第3講 世界戦争史の中の軍事ロジスティクス
第4講 中世以降ヨーロッパ戦争史と軍事ロジスティクスの変容
第5講 「シュリーフェン計画」とロジスティクス軽視
第6講 「砂漠の狐」ロンメルとロジスティクス
第7講 ノルマンディ上陸作戦とその後のロジスティクス
第8講 パットン vs. モントゴメリーーー戦争指導を手掛かりにして
第9講 湾岸戦争とコンテナの有用性
第10講 「テロとの戦い」の時代におけるロジスティクス
第11講 水陸両用作戦のロジスティクス
第12講 「アメリカ流の戦争方法」とロジスティクス
第13講 ウクライナ戦争緒戦のロシア軍のロジスティクス
第14講 軍事ロジスティクスの将来を考える -
軍人も、食べないことには元気が出ない。それを支えるのがロジスティクス(物流)。
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戦争における兵站の話。
単に「後方支援」と言うより幅広い話なんだが、いわゆる、輜重輸卒が兵隊ならば蝶も蜻蛉も鳥の内、と言うやつだな。
実際には古来より、戦場を規定するのも、勝敗を決定するのも、その、チョウとトンボだったと言う話。
そうだろうなと思う。
のだが、この本、著者のこれまでの論考をそのまままとめてる体裁で、同じ話が、何度も出てくる。その上、なんとかの戦いではとか、なんとか将軍のこれはと言う話が普通に出てくるので、戦史にある程度造形がなければ、何を評価してるのかもわからない。
ロジスティクスが勝敗を決した事例を重ねてるのであって、本来はこう言う事例から、ロジスティクスが大事だと言う研究が進んだはずなので、そこはどうなんだろうと言う気がした。その結果から、何かを導いているわけではない。最終章で、未来のロジティクスについて語っているようなのだが、そこは薄い。 -
しっかりまとめればこの半分以下の分量で済んだのではないかと思われるくらい、繰り返しの内容が多い。
ざっくり軍事ロジスティクスの歴史とこれからについて知り、考えるには良い。