図解即戦力 農業のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297113636

作品紹介・あらすじ

食の多様化、米の消費の減少、就農人口の減少と高齢化で、家族経営型の日本農業は変革を迫られています。政府は保護農政から脱却し、国際競争力のある産業への転換を進め、大規模化・株式会社化を推進しています。生産性向上にGPS農機・ドローン、IoTの導入などICTの導入も進みはじめ、バイオ技術による優良品種の開発、品種のブランド化、加工・流通を含めた6次産業化も成功例を生み出しています。消費者からは食の安全、持続可能な成長を可能にする環境対策、労働者の権利確保などの要求が高まっており、気候変動による災害、疫病のリスク、FTA・TPPによる関税の影響と、経営を左右する要因は多様化しています。一方、高付加価値を武器に海外市場への進出の道も開けています。21世紀の日本の農業はどう変わっていくのか、関連産業を含めたしくみと今後のビジネスの展望がわかります。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の農業を取り巻く現状をそれぞれ生産、消費、流通、資材、農業技術、デジタル化、環境問題の観点から取り上げて分かりやすく解説している。
    興味あるテーマだけ読んでも基本情報は充分載ってそう。

    耕作放棄地や農業人口の減少が問題視されているが、それは実際問題ではなく、農林水産省、JA、農林族議員が困るから。

  • 1000万以上の農家は9%だが、販売金額の73%を占める
    農産物販売金額が大きいほど年齢も低い。
    耕作放棄地になる要因は採算性が悪いから
    農家は大規模化•法人化している
    農地の集積を行うことで生産性も上がる(農地が離れている•少ないと活かしきれない)

  • 日本の農業を細かく知るにはもってこい。

    逆に言えば、海外のことはあまり書いていない。
    僕はそっちが知りたかったので、色々かいつまんで読んだ。
    それでも日本の現状と海外の現状に共通点などもあるので、そこはためになった。
    農業関係が医療関係にも連携して地域を活性化していくのはすごく興味深かった。

    農業人口の高齢化が問題になっているが、そこも含めてビジネスを考えれば、今後の未来も明るい。

  • 短期突貫インプット2本目。
    あと、生育関連の入門書と農業簿記2級。後者は商業、工業簿記と基本同じっぽいので、用語慣れ程度でよさそう。1級の理解、つけとくかなあ。

  • 「高校社会」の知識から、コロナ明け2020年の農業知識にアップロードすることができ、社会人として良識を持てたと感じる。

    ●日本農業の衰退
    農業生産額 11.7兆円→9.3兆円 30年で20%減少。減少分の9割がコメの減額分。減反政策が農家の経営を損なった。

    ●一部の優れた経営者が支える日本の農業
    1,000万円以上の販売額農家は全体の9% 全販売金額の73%を稼いでいる。
    つまり、販売額が少ない零細農家が辞めても影響は少ないと言い換えることが可能。★農業を産業として育てるのであれば、農家の高齢化や減少を問題視するよりも、1,000万円以上の階層に対する支援を検討すべき。
    しかし、農林水産省、JA、農林族議員は、票や資金の確保の上で、「販売額」ではなく、「農家数」を優先してきた。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/644650

  • 農業マーケットは激変している。
    卸売市場を経由しない中抜き、BtoCといった新たな流通が活況を呈している。
    ロボット技術やAI、IoTなどのテクノロジーを活用することで、農業が抱える課題を解決していく。
    健康という切り口から食品に新たな価値をもたらす機能性表示食品は、市場の成長が期待できる。

  • 農業全般についてサラッと読むには適している。
    現在のビジネスの仕組みが項目ごとに纏められている。

    ICT、種苗法、農業共済、流通など様々な角度から項目ごとにまとめてある。
    分野ごとに、より詳しい内容が必要である方には向かない。

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著者プロフィール

窪田 新之助(くぼた・しんのすけ):農業ジャーナリスト。日本農業新聞記者を経て、フリー。著書に『農協の闇』(講談社現代新書)、『データ農業が日本を救う』(インターナショナル新書)など。

「2023年 『人口減少時代の農業と食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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