どこでも成果を出す技術 ~テレワーク&オフィスワークでなめらかに仕事をするための8つのスキル
- 技術評論社 (2022年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297125332
作品紹介・あらすじ
★働く場所に縛られない、新時代の仕事の教科書
「自分は在宅勤務には向いてない」
「見られてないとサボってしまう」
「新人は対面じゃないと育たない」
「ウチの職場には馴染まない」
そう決めつける前に、正しい工夫と努力をしませんか?
10年以上、大企業でもフリーランスでもテレワークを実践してきた著者が、持てるノウハウを集大成。
オンラインでもオフラインでも生産性を上げるのに必須のスキルと身につけ方を教えます。
・ロジカルコミュニケーション
・セルフマネジメント
・ヘルプシーキング
・クリティカルシンキング
・チームビルディング
・プロジェクトマネジメント
・ファシリテーション
・ITスキル/リテラシー
感想・レビュー・書評
-
読み終わって、副題が「テレワーク&オフィスワークでなめらかに仕事をするための8つのスキル」であることに気づいた。
働き方改革が、新型コロナの感染拡大で、テレワークを一気に加速したので、テレワークのやり方だと思って読んでみたが、8つのスキルは、どれも仕事の基本。
テレワークだからと言って特別なことはなく、仕事の基本ができていれば、テレワークもオフィスワークもなめらかにできる。
8つのスキルを持てない人が、テレワークは、効率が悪いと言っているだけなんだろうな。
CCF(結論を先に言う)、そして、NLC(ナンバリング)から実践だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
他の作品もそうだけれども、この著者の本は、業務効率化と言うお題がそうなのかもしれないけれども、やはりどこかでちょっと聞いたことがあるようなことが多くてね。
後はそれほど期待せずに読んだ。
とは言え、これでは感想にならないので
出社前提の時代から、リモートとのハイブリット、あるいはフルリモートの働き方が出てきているのだから、新しいスキルを身に付けましょうと言う趣旨で書かれている。とは言え、リモートにのみ通用するスキルではなく、これまでの出社全体の時以上に1人になってくるようなスキルを漏らさず書いたと言う印象が強い。
その中で印象に残ったのは、自分の仕事の種類に応じて、出社日リモートか涙はどの時間帯が1番パフォーマンスが出やすいのかを意識しておくと言うこと。
言われてみると、自分ももうかなりの年数回8行目携わっているので癖なり、時間ていうのも出てきているはず。いちど書き出してみようなと。
ほか、気に入ったフレーズは成果重視より変化重視。
細かいところだが、出社は悪でリモートこそが好ましい。働き方、みんな妹に収束すべきと受け止められ来れない表現もあるのは多少気になった。 -
テレワークを定着させるための必要スキル8つ
会社はテレワーク 0.5になる
テレワークについて属人的と考えていたが
組織でテレワークを目指すヒントがいっぱいありました。
例えば、
相手の状況が見えないと、聞いていいのかどうかモヤモヤしてしまっていたところ、だからこそ相手の時間を過剰に奪わないロジカルコミュニケーションが必要という回答、なるほどと思いました。
また、副題がキャッチーで分かりやすい!!
・ロジカルコミュニケーション
→離れている相手とのコミュニケーションを効率化する
・セルフマネジメント
→自分の「勝ちパターン」をつかんで実践する
・クリティカルシンキング
→言語化・構造化し、相手の頭の中に同じ絵を描く
勉強になった箇所
・テレワーク利用を阻害する要素の調査結果
・相手の状況が見えにくく、わかりづらい。だからこそ、相手の時間を過剰に奪わない工夫が大切
・見えない結果、「マイクロマネジメント」に走りがち
・生産性を高めるという目的のため、インプットを減らすことが正当化されがち。その結果、職場がギスギスしていく。余白をうまく活用して良質なアウトプットを作る
・仕事を「5つの要素」に分解し 目的や成果物 イメージなどを事前に景色を合わせしておく
・相手と自分の「期待役割」お互いに合意できている
・ヘルプ シーキングしやすい環境も重要。そのためにリスペクティング「10の具体行動」で助け合える組織を作る
・物事をMECEクリティカルに整理するための四つの観点
・面のバリエーションを作る
・チームビルディングのための自己紹介シート
・コマンド選択「たたかう」「にげる」「じゅもん」「どうぐ」「ぼうぎょ」
・ファシリテーション、間を置いて話す
・従来のビジネスマナーを強要しない。スーツ着用が絶対、顔出し必須など -
色々な要素が詰まっており、ビジネス書 (仕事術) 入門としても良いかも、と思いました。
-
このあたり意識しないとなぁ……と思うことが多かったです。読むだけで満足せず、取り入れていきたいです。
ダムのそばで作業をしたことがないので、集中できると聞いてびっくり。自然を感じながら作業するのは良さそうですね。
オンラインミーティングの背景に設定してしまうほど好きなのは、さらにびっくりです。
ちょっと気になったのは、「Slack」等が縦書きだったこと。普段横書きで見ている文字なので、とても読みづらいです……。
縦書きの文章で、そこだけ横向きになると違和感があるのかもしれないですけれど、読みやすさを優先してほしかったです。
(以下、読みながら綴った感想)
2023/03/07 p.003-039
p.022
“時差のある海外拠点との多拠点体制を組むことで、24時間365日のサポート体制を実現しているケースもあります”
これ、素晴らしいですね。誰かが睡眠時間を犠牲にする必要はありません。
言語の面が少し不安ですけれど、メッセージのやり取りなら、翻訳サイトを利用してうまくまわるかもしれません。
24時間営業は時差を利用するものだけ可、というせかいになればいいのに……。自分は、しっかり寝ないと動けないタイプなので、睡眠時間が犠牲になる働き方にはつい、反発してしまいます。
けれどそれでは困る人もいるのでしょうか……。深夜帯の時給が上がるお仕事がないと苦しい人もいそうです。
p.032
“セルフマネジメントの課題。テレワークでは「時間の管理が難しい」「コンディションがなかなか整わない」など、”
そうですね。これは課題です。
最近ようやく、タスク管理を意識的にするようになりました。むしろいままで、よく、頭の中で整理できていたなぁ……と驚きます。整理しきれず、キャパオーバーになったのですけれど。
p.034
“「自分の担当だから」「助けを求めるのは恥ずかしいから」などと困りごとをそのまま放置してしまっては、組織全体のパフォーマンスが上がりません。”
自分は優秀な人間ではないので、助けを求めること自体は恥ずかしいとは思いません。ただ、お相手の時間を奪ってしまうのが、申し訳なく感じます……。
「自分の担当だから」の意識はとても強かったです。自分が頑張るしかない……と思いこんでいました。なので、ルールを作って、自分で自分に納得させています。「この状況になったら他人を頼る、って決めたでしょう」と言い聞かせます。
p.035
“「仕事」は、目的、インプット、成果物、関係者、効率、の5つの要素に分解して客観視することが可能です。”
この5つは覚えておきたいですね。そして、今後意識していきたいです。
無意識に確認しているところはあるかもしれないですけれど、すべて言語化して、共有できている自信がありません。メモメモ……。
p.039
“ファシリテーションとは、物事がうまく運ぶよう調整しながら、ゴールに向けて先に進める力のこと。”
このことばを知らず、「ミーティングの司会者のこと?」と思っていました。少し意味合いが違うようですね……。
覚えねば……。「ファシリテーション」……。
2023/03/09 p.039-040
2023/03/11 p.040-120
p.079
“
余白を作る。
余白を活用して、いまおよび未来により大きなアウトプットを得る。
”
お仕事のやり方やタスク管理のやり方について書かれている本・紹介している動画を拝見していると、必ず、余白について触れています。びっしり予定が入っていないほうがいいのでしょうね。
けれど、その余白をどうやって活かせば良いのか、わたしはまだよくわかっていません……。
p.089
“
・モチベーションを無理に上げようとしない
・自身のモチベーションに合わせ、タスクを臨機応変に入れ替える
・休む
これらも、モチベーションコントロールの1つです。
”
ついつい、休むことを「良くない」と捉えてしまうので、「モチベーションのために必要なこと」と考えられるようになりたいです。根を詰めておこなっても、倒れるだけですからね。
p.098
“
バッファは、予定所要時間の1~2割を見ておくのが妥当と言われています。
・3時間で終わりそうな仕事なら、完了時間を3時間30分後とする(バッファ30分)
”
(中略)
“バッファを使わずに済んだ場合は、空いた時間を内容の見直しやブラッシュアップに充てられます。”
見直し、大事ですね。そっか……。使わなかった時間をどうしたら良いのかわからなくなってしまっていたのですけれど、より良いものにするため、努力することができるのですね。
当たり前のことなのに、言語化していただいて、目の前に出てこないと納得できない残念な脳……。けれど、たったいま、レベルアップしたので良いのです。てってれー。(レベルアップ音)
p.119
“・相互理解を兼ねたオンラインランチミーティングをやってみる”
会社の人とのランチ、もっと積極的に時間を取ったほうがいいのだろうなぁ……と感じています。
それをきっかけに仲良くなれるでしょうし、社会人として必要なことを学べるかもしれないです。
2023/03/12 p.120-142
p.134
テーマ
問題・課題
自分の困りごと
解決したいこと
テーマについて相手に求めること
テーマについて自分ができること・自分の役割
期待するアウトプット
……ここまで考えて話すことができていないなぁと感じます。これを考えて言語化してから話したら、かなり変わるでしょうね。
ところで、課題と解決したいことって違うのでしょうか?
p.138
“あなたが伝えたいことをあらかじめ構造化しておく必要があります。”
はい、考えます……。
p.141
“相互理解ができていないと、悪気なくお互いがすれ違い、助け合いもできなくなる恐れがあります。”
悪気なく、というのが本当に悲しいです……。誰も悪くないのに、仕事をしているだけなのに、巧くいかない環境があります……。
2023/03/17 p.142-183
2023/03/18 p.186-222
p.200
“名前を呼んで反応する”
名前を呼ぶのは、本当に大切です。全体に向けてのことばなのか、誰か特定の人に向けてのことばなのか、とてもわかりやすいです。
フィードバックにしろ感想にしろ質問にしろ、何であれ、名前は添えたほうがいいです。できれば最初に。遅くとも文末に。
p.214
“顔出しの強要は考え物です。”
よくないです、強制するのは! 自分の顔がそんなに好きではない人もいるのですよ! ここに!
p.216
“
「子どもが話しかけてくる」
「赤ちゃんの泣き声が入る」
「ネコが乱入する」
「電話やインターフォンが鳴る」
”
どれもまったく気にしません。待ちます。
むしろ基本的にかわいいじゃないですか。ほっこりします。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
flier要約
https://www.flierinc.com/summary/2938
====
沢渡あまね(さわたり あまね)
作家/ワークスタイル&組織開発専門家。
あまねキャリア株式会社CEO
株式会社NOKIOOアドバイザー
株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLab所長
ワークフロー総研フェロー
日産自動車、NTTデータなど(情報システム・広報・ネットワークソリューション事業部門などを経験)を経て現職。
350以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演をおこなう。
著書は『新時代を生き抜く越境思考』『バリューサイクル・マネジメント』『職場の問題地図』『仕事の問題地図』『働き方の問題地図』『システムの問題地図』『マネージャーの問題地図』『業務改善の問題地図』『職場の問題かるた』『仕事ごっこ』『業務デザインの発想法』『仕事は「徒然草」でうまくいく』(技術評論社)、『ここはウォーターフォール市、アジャイル町』(翔泳社)、『はじめてのkintone』『新人ガールITIL使って業務プロセス改善します! 』(C&R研究所)ほか多数。
趣味はダムめぐり。#ダム際ワーキング
====
1.「ロジカルコミュニケーション」は論理的に体系立てて説明するためのスキルだ
2.自分を律する「セルフマネジメント」は、お互いが見えないテレワークでは最重要スキル
3.1人で抱え込まずに周囲に助けを求めて仕事を進める「ヘルプシーキング」は、特にお互いが見えにくいテレワーク必須のスキル
4.「クリティカルシンキング」は問題や課題を正しく判断するためのスキル
5.「チームビルディング」はチームで思いを共有し、同じ目標に進むためのマネジメントスキル
6.「プロジェクトマネジメント」はプロジェクトを完遂するための活動全般スキル
7.「ファシリテーション」は調整しながらゴールに近づく力で、リーダーに求められるスキル
8.「ITスキル/リテラシー」は、テレワークでは必要最低条件、使えるだけでなく使いこなすスキル
この技術があれば基本的にどこでも活躍できると思う。
そして上司を筆頭にチームメンバー全員出来るから継続して成果を出してるのだと感じた。
直近で業務委託会社とあるPJで関わった。
中々どうして仕事が出来ない若い男性担当者にさすがに………となった。
この場合、どのスキルが足りないのか…この技術の前段階だと思う。強いて言うなら1のロジカルコミュニケーションか。
話してることがまとまってないから「で、何が言いたいの?」となる。電話ではまぁ仕方なくても、メールの意味が分からない。
成果を出すの前に、ビジネスパーソンとしても必要な技術だと思う。 -
「なぜ日本の職場は世界一ギスギスしているか」に書かれている生産性を上げるスキルを説く本。わかりやすい。