谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 170
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299009395

作品紹介・あらすじ

東京・谷中の老舗カメラ店「今宮写真機店」で起こる不思議な騒動の数々を描いた短編ミステリー集<谷中レトロカメラ店の謎日和>シリーズの最新刊。キヤノネット、ハッセルブラッド、アンソニー、ニコノスⅡ、プラウベルマキナ……クラシックカメラの数々と、登場人物たちが織り成す人生模様が彩を添える、カメラ・ミステリーです。本シリーズで取り上げたカメラの展示が「日本カメラ博物館」で決定! カメラファンも注目の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 温かさにあふれた連作短編も完結に。
    謎解きもキャラクターを十分活用しながら面白さを増して、じっくりと読みごたえを感じて読了しました。
    柊さんの情報収集能力と、物語構成に何時もながら感心しながら楽しめました。
    次はどんなテーマに挑戦されるのか楽しみです。

  • 【収録作品】 光と影の家族写真/燃えないゴミと思い出と/永遠のおやつ/カメラと海と満月と/柏尾家、ガウディ屋敷の宝探し/今宮の敗北/顔の見えない勇者たち

    カメラの話はどのくらい専門的なものなのかもわからないくらい専門的で、よくわからない。でも、何かを愛して追求している人を見ているのは気持ちがいい。
    死んだ人を想う気持ちと、それでも生き続けなければならない現実。どこかで折り合いをつけるしかない。過去を含めた現在を大切にできればなおよし。

  • 二人めでたくハッピーエンドという結末でシリーズ完結。

    各話ともレトロカメラを通じて店をおとずれる人、旅先で出会った人それぞれを幸せにするストーリーに溢れていて、派手さはありませんが楽しめたシリーズでした。

    今宮と来夏の関係はだんだんと深まっていくわけですが、物語上の演出的な視点ではもうちょっと、なんかこう、インパクトのある出来事があってもよかったかな、という気がします。ともに過ごす時を重ねることで少しづつ距離を縮めるというのが極めて現実的なのでしょうけれども、物語としては平板な印象になってしますね。

    ともあれ、お二人、末永くお幸せに。そして次作があればまた読みたいです!

  •  今宮と来夏の関係が随分親密になっていって、ホクホクしてた所へまさかの地雷。どちらかと言うと草食系の今宮が、凄く頑張って来夏の心を開かせてくれてホッとしました。

     カメラに纏わるエピソードも爽快で、その中でも「今宮の敗北」がお気に入りです。正当な後継者の手に渡って良かったです。

     シリーズ終わるのは寂しいけど、大団円で読了感温かい気持ちになれました。


  • 販売直後に手に入れてたんですが、これでこのシリーズは完結(?)とのこと
    残念ですが、他の作品にもお二人はカメオ出演されてるし、今後が楽しみ。

  • 終わっちゃったよ。悲しい。カメラには全然詳しくないけれど、面白かったなぁ。日本カメラ博物館にも滑り込みで行ってきて、マニアックなカメラの世界観に入れて楽しめた。できれば3冊を読みたての状態で見れたらもっと楽しかったかも。それでも、博物館では著者のサナカさんのことも知れたし、カメラのことも見て学べてよかったです。そして、本作ですが、相変わらずの爽やかさ!お二人の間にもいろいろあるけれど、二人の関係は応援したくなるし、続いていくって信じられる感じがするし、とても心地よいです。ミステリーを解いていくところも面白い。今宮さんにまつわるいろいろな人が登場し、最終的には林さんとの心残りに終止符が。こんなカメラ屋さんがあったらふらっと行きたいな。夕焼けのきれいな日に、谷中をお散歩したくなりました。

  • 最終かぁ。楽しめました。

  • ハッピーエンドで良かった。とてもほんわかと幸せな気持ちになった。レトロカメラについても興味がわいて、実物を是非見てみたいと思う。この作家さんの他の作品も読んでみたい。

  • 静かに続く今宮と来夏の恋と謎解きは、三巻全て良かったです。ラストは幸せになって良かった。優しく静かな今宮さん、好きな人物になりました。シリーズでまだ読みたいほどです。

  • 2022/3/19読了。

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著者プロフィール

小説家

「2022年 『お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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