サラと魔女とハーブの庭

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 584
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299009630

作品紹介・あらすじ

幼いころから由花にとって唯一の親友である空想の友達、サラ。だが成長するにつれ、彼女と会えない日々が増えてきた由花は、13歳の春休み、あるひとつの決断をすることになる……。いつまでも子どもではいられない、それでも――。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で160万部を突破した七月隆文さんが贈る、ハーブの香りただよう大人への物語。あの『リンネル』で連載されていた大人気小説がついに単行本になります。

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わって「千と千尋の神隠し」だなって思った。
    思春期の少女がいろいろ思い悩みながら最後はしっかりと前に進んでいく。
    場所はおばあちゃんのハーブのお店で素敵感満載。
    女子だったら憧れの生活かな。
    同じ年頃の子達に読んで欲しい本ですね。

  • 『西の魔女が死んだ』を思い出しながら本を読んだ。思春期特有の、子どものままでいたい、大人になりたい、おそれ、不安定などが描かれる。中学生になって、居心地の悪さを感じている由花。サラという由花にしかみえない存在。魔女の血を引くといわれる祖母のお店で少し休憩するお話。ハーブのお店で癒されながら、由花は少し大人になっていく。お店をひらくきっかけになっという東日本大震災。もう少し祖母がどういったことを思い、生きてきたのかお店を開くことの背景も知りたいなと思った。お店の人とのやり取りの中で、主人公が気づかなかった、知らなかったこともあるのでは。もう少し描いてほしいなと思った。きっと主人公がもう少し大人になって、祖母との関係が深まれば物語はつづくんだろうなと。休憩が必要だった、癒しが必要だった由花がもう一度、自分の世界で新しく一歩を踏み出す。ちょっと物足りなく感じたけれど、読みやすいので、中学生も読んでくれそうだなと思った。

  • 最終的に、というよりは要所要所で
    この作品にはこの作品としての個があって、全く違う、しっかりと独立した物語なのだとちゃんと思える。
    でもどうにも「西の魔女が死んだ」と被る部分が多すぎる。

    パクリだとは思わない。オマージュかなって思った。だけどそういう注釈はない。だから少しもやもやしてしまう。
    先行作品はマイナーでもなければ梨木さんはマイナー作家さんでもないと思う訳で、映画化までしているし、
    でも二作の共通点は、重なるのも仕方のない、メジャーなイメージの具現化なのかなあ、、

    書きたいものはすてきだと思う。オリジナルだと思う。
    だから、そもそもがオマージュでないのなら
    こんな風に重なって無駄に瑕疵となるなんてことを許さずに、ならではで極めて欲しかった。

  • 優しい話

  • 最後は泣いてしまった。ゆかがゆっくり強くなっていくのが素敵だった。

  • 不登校の中学生ユカが、ハーブの店を営む祖母の家で過ごしながら少しずつ成長していく話。

    ハーブ、綺麗な星、少年への淡い恋心。
    女性が好きなものがたくさん。
    でもツッコミどころもたくさん。
    中学生といったらまだ子供だから仕方ないけど、心変わり早くない?と思ってしまった。

  • インスタで偶然見つけて気になっていた本。
    すごく温かい気持ちになれた。
    ハーブティー、マッサージオイル、ポプリ
    描かれているもの全てが魅力的で、また読み返したくなる一冊。

  • 自然を感じる薬草店に、美味しそうな食事に、やさしい世界観。私の好きな北欧の家具も出てきて、素敵に現実逃避できました。
    こちらまで特製のハーブティーをいただいたような気持ちになり、癒されました。

  • 最初から「西の魔女が死んだ」と似過ぎでは..と思いながら読んだ。由花は精神的に幼いところがある一方で「こんな言葉、中学生で知ってるか?」と思うような場面があったり、ちょっとちぐはぐに感じた。ファンタジーありで、優しい作品ではあった。

  • タイトルに惹かれて読み始めた一冊。
    岩倉しおりさんの写真がとっても素敵。

    子どもから「大人っぽく」変わっていく、由花の心の変化がよくわかる。
    いままで夢中だったのに、気づいたらそのものに対する温度が下がっていて、いつの間にか思い出になってしまう。
    誰にでもあることだけど、瑞々しく描かれている。
    同じくらいの娘がいたら、プレゼントしたい本。

    おばあちゃんのハーブショップがとても魅力的。
    ハーブティーだけではない、日常でのハーブの取り入れ方も参考になります。
    読み終えた日は、月光浴にぴったりな眩しいくらいのピンクムーンだった。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。『Astral』(電撃文庫)でデビューし、ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。第3回京都本大賞受賞作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫)はミリオンセラーとなり話題を集めた。他の著書に『君にさよならを言わない』(宝島社文庫)、『ケーキ王子の名推理』(新潮文庫)などがある。

「2021年 『100万回生きたきみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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