愛の不時着 完全版 下

著者 : パク・ジウン 根本理恵 朴美淑 都成愛

• 宝島社 (2021年2月13日発売)

作品紹介・あらすじ

パク・ジウンのオリジナル脚本を、韓国語訳者の第一人者が翻訳した、この本でしか読めない「愛の不時着　完全版」!
感動のドラマを完全翻訳で再現、ドラマの裏側に迫ります。ジュンヒョク、そして第5中隊員たちと感動の再会を果たしたセリ。
しかし、チョルガンの魔の手がセリのすぐそばまで迫っていた。「未来を夢見たい」というジョンヒョクの願いは叶うのか?
はたして、1人の運命は――!?　第10話～第16話編。

感想・レビュー・書評

[地球っこさんの感想 · 2021年3月21日]

ドラマ後半、第10話から第16話を収録したシナリオブック。
前半の切なさクライマックス、涙々のシーンから後半は新たなシチュエーションでストーリーが展開される。
コミカルな部分もちゃんと残しながら、それでいて思わず涙をこぼしてしまう場面が増えていく後半。１話1話にわたしは身も心も全て捧げました。

後半は、リ・ジョンヒョクとユン・セリの究極の愛の着地点までを描きながら、もう一組に芽生えた愛の行方、親子愛や家族愛、仲間や友人たちとの絆なども深まりをみせ、さらにはシリアスなストーリー展開にも目が離せなくなる。

上巻を読んだときにも思ったけれど、シナリオって奥深い。
たとえばキスシーンの場面で、シナリオには「慎ましくてときめく口づけ」「悲しくて美しい口づけ」などと記されているだけ。そんなひと言の口づけをドラマでは、ときめく口づけをさらにときめかせ、美しい口づけをさらに美しく、観るものを魅了するシーンへと高めていく。
シナリオに書かれたたったひと言が、表現の可能性を最大限に引き出させる力を持っているんだなぁと思ったのだ。
魅力溢れるシーンが生みだされるのは、俳優さんをはじめとしたドラマに携わる方々のシナリオに向き合う真摯な姿があってこそなんだろうと想像すると、本当に感動と感謝しか出てこない。そして、そんなドラマの元になるシナリオを作り出す脚本家の先生は、やっぱりすごいよなぁ。
とにかくわたしは『愛の不時着』には、たっぷり３年分くらいの涙は流してしまいました。

心に残るセリフはたくさんあったけれど、厳選して厳選して、ちょっとだけ書きとめておきます。
ジョンヒョクの優しさと切なさが少しでも伝わってくれたらいいな。

ジョンヒョク
　「それじゃあ、好きな人だけ心に思って
　　生きてください。そうすれば、よく食
　　べてよく眠れますから」
セリ　　　　
　「その人が……、そばにいなくても？」
ジョンヒョク
　「そばに……、いなくても」


ジョンヒョク
　「来年も……、その次の年も……、その
　　次の年も……、いい日になるはずです。
　　僕が思ってるから。ユン・セリが生ま
　　れてくれてありがとう」
　　　　　　
　「この世に……、僕の愛する人が生きて
　　いてくれて、ありがとう……。僕はど
　　こにいても、そう思ってます。
　　だから……、これからも……、いい日
　　になるはずです」


ジョンヒョク
　「これから僕は……、君を失いそうで毎
　　日、怖くてもいいから……君がいる人
　　生を生きたいです。叶わない夢に胸を
　　痛めてもいいから……、心から未来を
　　夢見たいのです」


ジョンヒョク
　「それは君のせいじゃありません。
　　僕はなんの後悔もない。君が僕の人生
　　に贈り物のように来てくれて、感謝の
　　気持ちしかないから」


ジョンヒョク
　「心から……、待って祈れば……、
　　会いたい人に会えるかって聞きましたね？
　　きっと会えます」


ジョンヒョク
　「僕も……、生きたくなりました。だか
　　ら……、僕たち、明日も会えると思っ
　　て今日を生きてみたらどうだろう。
　　よく食べて……よく寝て……そんなふ
　　うに、いい一日を過ごしてて。明日が
　　来たら……また次の日に会えると思っ
　　て……楽しく生きてみたらどうだろう。
　　そうしているうちに……生きるのが楽
　　しくなって、ある日、気がつけば僕を
　　忘れてしまっても、僕は……大丈夫だ
　　から」

[地球っこさん · 2021/03/23]

マリモさん、おはようございまーす。

ああ、やっちゃったという感じです　笑
ちょっとずつ、ひっそりと感想をあげようと思ってたのですが、しばらく我慢していると堪えきれずに、バンバンバーンとあげてしまいました。
そう、恋心が押さえられませんでした……

他のレビューでコメントいただいたブク友さんとのやりとりで気づいたのですが、『愛の不時着』と『トッケビ』の感想やコメントは、完全にわたしの「片思いラブレター」です。
片思いのラブレターを朝に読み返すほど、ギャーと叫びながら、もんどり打つものはありません。

ま、好きなものは好きなのだから仕方ないのですけどね(切り替えはやっ)

コン・ユさん主役の『トッケビ』はレンタルでも出ているのですけど、購入には入手困難な状態なので、この２作品がいつの日かわたしの元に来てくれるように、こっそりトキメキ貯金(またの名をヘソクリ)をしているところです(゜∇^d)!!

こうやってシナリオを改めて見てみると、「よく食べて、よく寝る」のセリフって、何度も出てくるんだなぁと気づきました。

他のセリフからもだけど、ジョンヒョクって、めちゃセリが「幸せに生きる」ことを大切にしてますよね。
セリが生きてさえいてくれたら、一生会えなくても、自分はそれでいいって。
「楽しく過ごしているうちに、僕のことを忘れてしまっても、大丈夫だから」とか。もう！こんなことをヒョンビンさんのジョンヒョクに言われて、誰が忘れることが出来るんですかって話ですよ(え、違う？)

口づけの表現も妄想族のわたしたちの妄想を越していくものにしなくちゃいけないのだから(!?)、演出や音楽の美しさも大切だし、俳優さんたちもお互いに協力しあわなくっちゃとなりますよね。
そりゃあ、そんな口づけをしちゃったら現実でも好きになっちゃいますよ。

とはいえ、マリモさんにはこっそりと。
わたしは涙のヒョンビン、キスのコン・ユだと思ってます……ﾋｿﾋｿ

ヒョンビンさんの涙は美しすぎて切なくて尊すぎるし、コン・ユさんのキスは美しすきて切なくてセクシーでメロメロ(ふるっ)になっちゃいます。
ちょっと今は、コン・ユさんのキスシーンの影響で、そちら側に傾いているような……ﾑﾆｬﾑﾆｬ

ああ、また長々と。ごめんなさいっ。
朝から失礼いたしました(*>∀<*)ﾉ

[マリモさん · 2021/03/23]

夜に書いた片思いラブレターなのですね(≧∀≦)わかります！
好きなものは好きでいいのですよー、だってかっこいいんだもん♪ふふふ

もう会えなくても、幸せならそれでいいって…(´；ω；`)私もそういうのに弱いです。愛の極みな気がして。
そう言ってくれるヒョンビンさんを忘れるはずがありませんよね！！
でも…今はコン・ユさん寄りなのですね。妄想族からすると、素敵なキスに揺れるのはわかります♡脳内エンドレスで再現しちゃいますよね。
地球っこさんのレビューだけで、めくるめく妄想に浸ってしまっています！\(//∇//)\

[地球っこさん · 2021/03/23]

あぁぁ……！
きっと妄想族仲間であるマリモさんも、あのコン・ユさんのとろけるようなキスや、ヒョンビンさんの綺麗な涙を一度でも見てしまったら最後、脳内エンドレス再現状態に陥ると思いまーすo(>∀<*)o

[ぽんかさんの感想 · 2022年5月15日]

後半はもう涙な展開で、セリフひとつひとつが響きます...
それと、このシナリオからあのドラマで、表情と感情と間の取り方まで演じる俳優さんたち改めてすごい。

[桜美林大学図書館さんの感想 · 2022年2月24日]

https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/881694