大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299047915

感想・レビュー・書評

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  •  この時代SFミステリも巻を重ねて10巻目。もはや水戸黄門的な安定感というか、マンネリなのだがやはり面白い。今回はミステリの定番、密室殺人の謎を解く。しかも、あの有名人も登場する。

     宇田川さんは今回も登場するのだが、鵜飼伝三郎も未来からきた人間であるとに確信を深めたようだ。今後の展開に注目したい。

  • 江戸で起きた密室殺人事件の謎に迫る物語。茶問屋の中での主導権争いやお上の政道が関係してくるため、大々的に切り込めないおゆうでしたが、かの有名な人の登場や、便利屋のように現代から機器を江戸に持ち込む千住の先生の活躍で話が進みます。

    茶問屋の関係がなんだかスッと入らなかったため一気に読めず。お馴染みラストの伝三郎の心中と宇田川の心中で、今後の展開が楽しみです。

  • シリーズ第10作。
    今回は「密室」殺人事件に挑む。

    超有名人の登場に苦笑しつつも、こういう遊びは楽しい。
    ただ、おゆうも宇田川も慣れて気が緩んでいるのか言動に隙があり、ちょっとはらはらする。

  • 十手を預かるおゆう姐さんタイムトラベラーシリーズ。
    今回は茶室の密室トリックを探ります。
    いつもの通り、同級生の宇多川くんと現代の最新機器を使って解決に導きます。
    毎度の三人の恋の三角関係も見どころ。

    今回の新たに鵜飼様と宇多川くんのお互いの秘密が‥

    次も楽しみです。

  •  うーむ、紅茶、好きなんだが、この設定は理解できん。
     とはいえ、安定の面白さ。桜吹雪も宇田川氏も鵜飼様との関係も、この先どうなるのか楽しみ。

  • 大江戸科学捜査の第十弾。

    今回は茶問屋のお話。
    お茶の里からの江戸に来た名主が殺され、
    さらに茶問屋の主人が
    南町の与力と他の茶問屋の主人が見守る茶室で殺される。
    密室ミステリー?

    宇田川が活躍するのは良いが、
    地中レーダーに壁を登れる小型ロボットと
    どんどん江戸に持ち込む道具が増えていく。

    しかし、今回の山場は何と言っても、遠山の金さんが登場したこと。
    といってもまだ町奉行になる前で、
    父親の勘定奉行を助けるために調べているという設定。
    宇田川と伝三郎はお互いに江戸時代の人間ではないと気がつくが、
    これでおゆうをとりまく時代を超えた四角関係になるのか?

    おゆうが自分のことを鑑識班のバイトができるのではないか、
    と思うのが面白かった。

  • 八丁堀のおゆうシリーズ、10作目。

    江戸の事件にまで密室殺人が、、、。とは言え、おゆうも何だかんだで素人探偵だからか、抜け道探索など、現代機器を利用するにしても大掛かり。ちょっと大袈裟だし、よくバレなかったなと思うけど(苦笑)まぁでも、茶業界の裏事情や当時の経済実態などが垣間見えて面白かったし、勉強になりました。あとはかの有名な・・・が出てきたのは読者への大サービスかな。あれを目にしたおゆうと宇田川の驚きの顔が想像に難くない。確かに一発で思いつくよね。
    そして伝三郎の正体に気づき始めた宇田川さん。今回はあまり進展ないかなと思ったら、最後。この二人の攻防、楽しみ~。

  • 遺産を相続した祖母の家から、江戸へ行き来ができると分かってから、関口優佳は「おゆう」と名乗り、今では江戸の十手持ち。

    時折、分析技師の宇田川と、事件解決に助力。

    江戸の同心、鵜飼派といえば、戦時中もしくは終戦直後に江戸に行ったきりになってしまった現代人。

    薄々宇田川と、鵜飼は互いの境遇を感知して、どうする?

  •  江戸と令和をタイムスリップして、江戸の事件を現代科学を駆使して(そのことは、わからないようにして)解決するシリーズ。山本巧次「抹茶の香る密室草庵」、大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうシリーズ№10、2023.11発行。今回は、はっきり言って、テンポが悪すぎました。もう少しテンポをよくするようにの一言です!

  • 図書館で「鷹の城」を見つけてほくほくしていたら、八丁堀のおゆう、の新刊が出ました。
    これは東京のおばあちゃんちと江戸が納戸でつながっていて、そこをいったりきたりしている20代、無職、が江戸で岡っ引きを拝命し、現代の最新技術をちょこちょこ使って(なにせ、コンセントはないわけですから)事件を解決していくシリーズです。
    したらこれがまた、いい出来!
    硬すぎず柔らかすぎず、謎解きもしっかりしていて、これこそコージーミステリー……。
    少しホッとしたいわぁ、というときにはおすすめでございます。

    2023/12/28 更新

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著者プロフィール

一九六〇年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。第十三回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉となった、『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』で二〇一五年デビュー。同作はシリーズ化され、人気を博す。一八年、『阪堺電車177号の追憶』で第六回大阪ほんま本大賞受賞。他に『開化鐵道探偵』『軍艦探偵』『江戸の闇風』『途中下車はできません』『鷹の城』など著書多数。

「2023年 『江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 隣人の陰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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