日本を危機に陥れる陰謀の正体 (宝島SUGOI文庫)

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299051981

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  • 鈴木宣弘、深田萌絵、池田清彦、谷本真由美、真田幸光、笹原和俊『日本を危機に陥れる陰謀の正体』宝島SUGOI文庫。

    単行本『現代陰謀事典』と『世界のニュースに隠された大嘘を見破る方法』を合本、再編集、改訂、文庫化。

    金融、IT、食、環境の4つの分野から世界の陰謀の正体を暴いていく。

    結局、陰謀を企てる者の正体とは権力者であり、様々な策略を使って支配される側を食い物にしようとしている奴等のことなのだろう。


    アメリカが日本に仕掛けた金融政策も、そういうことかと納得出来る所があった。日本をものづくり奴隷大国にして支配したアメリカというのはまさにその通りだ。日本の傀儡政権がアメリカの顔色を窺い、防衛費を増やし、アメリカから兵器を大量購入するのにも頷ける。

    DXを巡る陰謀もその通りなのだろう。アメリカ政府がビッグデータ企業に資金を流したのはそういうことか。習近平の後ろには中国の浙江財閥があり、ファーウェイやTSMCを操っていたとは。日本の有名通信機器メーカーが自社製品のネットワークシステムの一部にファーウェイ製品を使っていたのはそういうことかと納得する。

    食における陰謀にも納得。現在の日本の食べ物の自給率は惨憺たるものに違いない。日本人はもっと米を食べるべきだし、バターが値上りし続ける中、酪農が壊滅的な打撃を受けているのは不思議な話。政府は防衛費や他国に税金を使うより、国内の農業、酪農、水産業にもっと税金を投入すべきだ。

    環境問題にも納得。利権獲得のために脱炭素社会とか原発推進とか叫ぶ訳か。CO2の排出が地球温暖化とは関係ないと言うのは何かの本で読んだことがある。

    世界の陰謀を見抜くには誰が儲かるのか考えることだと言うのは正にその通りだと思う。

    定価990円
    ★★★★

  • ニュースを鵜呑みにせず、自分の頭で考え続けることが大切。

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著者プロフィール

1958年三重県生まれ。1982年東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教
授を経て、2006年より東京大学教授。1998~2010年(夏季)米国コーネル大
学客員教授。2006~2014年学術会議連携会員。一般財団法人「食料安全保障
推進財団」理事長。『食の戦争』(文藝春秋 2013年)、『亡国の漁業権開放~協
同組合と資源・地域・国境の崩壊』(筑波書房 2017年)、『農業消滅』(平凡社
新書 2021年)、『協同組合と農業経済~共生システムの経済理論』(東京大学
出版会 2022年 食農資源経済学会賞受賞)、『世界で最初に飢えるのは日本』
(講談社 2022年)、『マンガでわかる 日本の食の危機』(方丈社 2023年)他、

「2023年 『もうひとつの「食料危機」を回避する選択』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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