【新版】西鶴と元禄メディア: その戦略と展開

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  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305705679

作品紹介・あらすじ

稀代のメディア・プロデューサーはどのように誕生したのか?
西鶴の定番入門書、待望の新版。メディア・大坂・文化をキーワードに、西鶴の文芸活動とその時代を描く。近世前期文化史としても重要な書。西鶴略年譜付き。

【西鶴は、噂というメディアを利用した最初の俳諧師である。京都の三十三間堂で行われた通し矢に倣って、一日一夜に何句詠めるかを競う矢数俳諧。僕は、大坂生玉本覚寺や摂津住吉大社で何千人も聴衆を集めたというこの興行は、大坂が情報発信基地であったから成功したのだと思う。噂が人を集め、集まった人から、商品の流通経路にのって、情報が全国に伝搬する。量とスピード(時間)を尊ぶ新しい文化を背景に、西鶴の自己宣伝は成功を収めたのだ。......はじめにより】

※本書は一九九四年に『西鶴と元禄メディア その戦略と展開』として日本放送出版協会より刊行された書の新版である(若干の補訂を加えてある)。

著者プロフィール

1952年、長野県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。西鶴などの江戸時代文学を専門とする。主な研究書・注釈書に『西鶴と元禄メディア その戦略と展開』(NHKブックス、1994年/笠間書院、2011年新版)、『初期浮世草子の展開』(若草書房、1996年)、『西鶴と元禄文芸』(若草書房、2003年)、『都の錦集』(国書刊行会、1989年)、『世間子息気質・世間娘容気』(社会思想社、1990年)、『八文字屋本全集』(共編、汲古書院、1992〜2013年)、『浮世祝言揃』(太平書屋、2010年)など。小説に『廓の与右衛門 控え帳』(2007年、第8回小学館文庫小説賞受賞)、『はぐれ雀』(小学館、2014年)。

「2023年 『西鶴『誹諧独吟一日千句』研究と註解』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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