超少年―Super Petit‐Prince

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著者 : 長野まゆみ
  • 河出書房新社 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309012902

超少年―Super Petit‐Princeの感想・レビュー・書評

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  • 表紙がかわいかったのと、古本屋で安く売っていたのとで、ぱっと内容も見ずに買ってしまったのだが、
    なんだか難しそうな言葉が並んでいたのでしばらく放置していた。

    「千年王子」を読んだあとだと、どーってことないレベルのSFだったんですが;

    …相変わらず設定が妖しい(笑)

    でも、美しかった。次々と書き出される花の名前に、想像が膨らむ。
    体のあちこちから発芽する、という姿は、少し切なくて、色っぽくて、心臓がドキドキした。
    ピエロαと、スワンが抱き合うシーンでは、思わず目を閉じて、情景を映してしまった。きれいだった。

    本当に、真白なキャンバスの上に、点々と淡い絵の具の花を咲かせたような本だと思う。
    絵にして額縁に飾りたい。

  • 物語が進むにつれピエロaが衰弱していくのが不安で仕方なかったけれど、最後はハッピーエンドで良かった。
    真っ白な雪景色に菫色が冴える、少しSF風味なお話。

    見た目はほぼ同じなのに性格は全く違うピエロ達に振り回されるスワンがかわいい。
    それに、カイトさんの格好良さときたら…。

    最後にとんでもない秘密も明かされて、この兄弟には何度も驚かされます。



    「確かめたかった。王子が、以前よりも確実に幸福なのかどうか。」(133頁)



    aと王子の再会の場面には涙腺が緩みました;

  • アルファと王子の気持ち、兄と弟のツーカーぶりにほんわかした。

  • いつものように少年達がわちゃわちゃするSFファンタジー。…なんですけれど、長野先生らしいどこか耽美を感じさせる賢治風の世界観が素敵です。

    正直、お兄ちゃんが好きすぎて困る(笑)。

    暗喩ですが、色々とえろい話も出てきます。
    長野先生らしい透明感を含んだ作品です。

  • 王子の幸福を確かめるためにやってきたピエロ。花。神話。

  • 文章がとてもキラキラしています。
    お話の内容はもちろん、文章の綺麗さも堪能してほしいです。

  • SFではなかったけれど、少年が綺麗なので許す。
    前に触りだけ読んで違う話とごっちゃにしていたので、通して読むのは初めて。
    だけど、少年たちお洒落すぎでは。

  • 王子が〈超〉リープ中の事故により行方不明となる。そして、スワンは、ピエロα、β、γに王子と間違えられる。紆余曲折の後、ピエロは、眠っている王子を発見し、王子と共に去っていく。

    スワンは〈原初〉の王子。
    カイトはANSA特務員。


    すっきりする終わり方で、結構良かった。
    不思議ワールドをたっぷり堪能出来て満足である。

  • 僕の中では長野まゆみは3期に分けられます。硬質的で綺羅綺羅とした硝子細工のような砂糖菓子のような少年たちの物語である第1期。肉感的に匂い立つような情念を感じる第2期。湿り気を帯びた柔らかく曖昧な空気感の第3期。今作は第2期の物語ですね。そしてこの時期はBL的要素が一番彩り強く表れていると感じます。
    王子とピエロという関係、王子の身体から芽吹く植物。SF的世界観を作者ならではの彩りで飾っています。その為一粒で二度美味しいというように仕上がっています。第2期の作品には苦手意識を持っていたのですが、いやはや面白い。読み損なっている作品も読まなくちゃ。

  •  身体から植物が生える体質の主人公の前に現れたのは、自分を記憶喪失の王子と呼び、自分には理解不能な話をする同じ顔をした少年達。
     素直じゃない少年達の交錯する好意と、同じ顔をした複数の人間と記憶喪失を通して自分とは何か、問い続ける作品。
     繰り返し語られる希少な植物の話、人の身体に花咲く植物、眠り続けることなど、長野らしい美しい言葉が話を飾る。

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