- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309014739
感想・レビュー・書評
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兼好の辛口な文章に度肝抜かれたw
現代の本で同じような事書いたら裁判沙汰にすらなりそうだけど(特に男女関係の記述)、そこは長い歴史に耐え抜いてきた本なだけあって、むしろ痛快。
筆者の解説も、一解釈ながら女性ならではのパワーに溢れた思想で、一度に二度美味しい。
人間関係が一番大切と知りながら、私たちはついつい惰性で付き合ってしまう。親しい者には遠慮がなくなり、疎遠なものには目も向けない。
距離をとったり縮めたり、相手との呼吸を見ながら工夫をすること。
見るのは自分じゃなく相手なんだということを意識していこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が主役でなければ気が済まないような「獣の争い」をしない。
争いは仕掛ける方も受ける方も慢心。
争わないのが美徳。
礼儀正しくきれいな言葉で話す。
何もしない評論より、偽善でも行動。
心通わす一献
人の温かさを求める気持ち
自分ひとりで生きようとする意志の
両方を兼ね備えてこそ「誠実な交わり方」ができる
自分にとって第一の事柄を考え定め、その一事に精励しなければならない
全ての事はあてにしない -
兼好法師の徒然草は、現代にも十分通用するものなんだ…ってことは、人は今も昔も考える事は一緒ってこと?
作者の徒然草の解釈に、頷いたり心が痛んだり・・大人にならなくちゃいかん・・と考えさせられた。
とても面白く読めた一冊です。 -
マドンナ古典の荻野文子先生による解説がとても面白く、読みごたえのある本でした。
人づきあいや男女の付き合いに加え、権力者の目線が世の中を動かすなど、楽しい話からまじめな話までとても楽しめます。 -
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著者は受験生ならきっとお世話になったであろう『マドンナ古文』の荻野文子さんです。この『徒然草』ですが、今から700年も前に書かれたにも関わらず現代に通じることが本当に多く勉強になります。兼好法師の『徒然草』に、荻野氏の経験談や考えが両論併記され、まさに「賢者の知恵が身につく大人の古典」です!
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賢者の知恵が身につく「大人の古典」ということで吉田兼好の「徒然草」を著者が読み解いていく。あらためて読み解いてみると現代でも通じる教訓が満載。思わぬ不幸を招く知ったかぶりの話や、陰口・無駄口など自覚のない世間話は恐ろしい、など吉田兼好さんの「見通し力」のすごさに感心!
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(2004/12/14(火))