東京ドラッグ・ライフ

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 22
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309019666

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『裏のハローワーク』『実録ドラッグ・リポート』の著者が描く究極にリアルな実録ドラッグ小説!マリファナ、コカイン、LSD、覚せい剤…。ジャンキー部屋に集まる若者達の衝撃的な実態。

感想・レビュー・書評

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  • 著者のツイッターでのドラッグ関連のツイートが面白かったので、旧著を読んでみた。
    ちなみに、この著者の本は『裏のハローワーク』というのを前に読んだことがある。

    本作は2010年に刊行されたもの。
    主人公が著者と同じ名前だから、自伝的な小説なのだと思う。

    東京の予備校に籍を置きながら勉強もせず、覚せい剤を除く各種ドラッグに手を出していた19歳当時の自堕落な日々を描いている。

    ドラッグに明け暮れる若者たちを描いた小説といえば、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を思い出すが、本作はあれとはまったく印象が異なる。
    むしろ、北野武の哀切な青春映画『キッズ・リターン』を彷彿とさせる。〝ドラッグ・ワールド版『キッズ・リターン』〟という趣。

    私はドラッグを一切やったことがないが、そんな私にも、ドラッグを嗜んだときの感覚が生々しく想像できる。トリップの描写、ドラッグをめぐるやりとりの描写がヴィヴィッドで素晴らしい。

    青春小説としても上質で、事前に予想したよりもはるかに面白く読めた。

  • 灰色の世界

  • 想像より全然面白かった
    ドラッグ本というより小説
    でも携帯小説ほど安っぽくないし
    普通に小説として読めた
    さゆの危うさが好き
    たぶん私なんか危うい感じのある人に惹かれるっぽいw
    小説の中限定だけどw
    おじいちゃんの死がきっかけで
    主人公が徐々に目を覚ましていく感じとか
    シャブと女がきっかけで泥沼に足踏み入れちゃうトミーとか
    主人とさゆの恋愛(?)の行く末とか
    ウソっぽくなくうんうんあるよねって感じで共感できて良かった

    東京版トレインスポッティング

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著者プロフィール

草下 シンヤ(くさか・しんや):1978年、静岡県出身。彩図社書籍編集長、作家、漫画原作者。『ルポ西成』『売春島』『怒羅権と私』『雑草で酔う』『D.O自伝 悪党の詩』など多くの作品を手掛ける。著書に『裏のハローワーク』『半グレ』『常識として知っておきたい裏社会』(共著)など。そのほか漫画原作に『ハスリンボーイ』『私刑執行人』など、取材協力に『ごくちゅう!』などがある。YouTubeチャンネル『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』のプロデューサーとしても活躍。

「2023年 『怒られの作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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