- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309019666
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『裏のハローワーク』『実録ドラッグ・リポート』の著者が描く究極にリアルな実録ドラッグ小説!マリファナ、コカイン、LSD、覚せい剤…。ジャンキー部屋に集まる若者達の衝撃的な実態。
感想・レビュー・書評
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著者のツイッターでのドラッグ関連のツイートが面白かったので、旧著を読んでみた。
ちなみに、この著者の本は『裏のハローワーク』というのを前に読んだことがある。
本作は2010年に刊行されたもの。
主人公が著者と同じ名前だから、自伝的な小説なのだと思う。
東京の予備校に籍を置きながら勉強もせず、覚せい剤を除く各種ドラッグに手を出していた19歳当時の自堕落な日々を描いている。
ドラッグに明け暮れる若者たちを描いた小説といえば、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を思い出すが、本作はあれとはまったく印象が異なる。
むしろ、北野武の哀切な青春映画『キッズ・リターン』を彷彿とさせる。〝ドラッグ・ワールド版『キッズ・リターン』〟という趣。
私はドラッグを一切やったことがないが、そんな私にも、ドラッグを嗜んだときの感覚が生々しく想像できる。トリップの描写、ドラッグをめぐるやりとりの描写がヴィヴィッドで素晴らしい。
青春小説としても上質で、事前に予想したよりもはるかに面白く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
灰色の世界
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想像より全然面白かった
ドラッグ本というより小説
でも携帯小説ほど安っぽくないし
普通に小説として読めた
さゆの危うさが好き
たぶん私なんか危うい感じのある人に惹かれるっぽいw
小説の中限定だけどw
おじいちゃんの死がきっかけで
主人公が徐々に目を覚ましていく感じとか
シャブと女がきっかけで泥沼に足踏み入れちゃうトミーとか
主人とさゆの恋愛(?)の行く末とか
ウソっぽくなくうんうんあるよねって感じで共感できて良かった
東京版トレインスポッティング