現代語から古語を引く 現古辞典

  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021003

作品紹介・あらすじ

現代語から、古典の多様な語彙を知る。数詞や鳴き声、自然現象や病気の和語、擬音語や擬態語も収録。上代から近世までの多様な出典、豊富な用例を収録し、古文への翻訳に役立つ、指示詞、代名詞から敬語動詞一覧まで収めた付録つき。

感想・レビュー・書評

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  • 勉強になるな…

  • 念願かなって、やっと購入!
    まだパラパラとしか見ていないけれど、おもしろい。
    「カーテン」や「ガールフレンド」なんて見出し語があるから、ちょっとうふふ、となってしまう。
    (まあ、辞典なので、最初から最後までを読み通すことはないかな、と思い、今レビューを書くことにする)

    現代語を見出し語にして、それにあたる古語と、例文が一つだけ、示されている。
    平安時代の語だけでなく、上代から江戸まで、幅広く集められている。
    だから、思いもよらぬ語が、同じ見出し語の中に並んだりして、はっとさせられる。
    例えば、「思い掛けない」の項に、「ゆくりなし」「すずろなり」「あさまし」が並ぶ。
    私の頭では、まったくつながるイメージがなかった。
    「すずろなり」は散漫な感じだし、「あさまし」は驚いてお口あんぐり、という感じ。
    でも、たしかに不注意で散漫だから、思いがけないことが起こるわけだし、予期していないから驚きあきれるのだろう。

    実は形容詞のニュアンスの違いを知りたくて、この本を買った部分もある。
    現代語にしてみれば何でも「趣がある」になってしまう一群の言葉、あるいは「不快だ」にあたる一連の言葉。
    これらのニュアンスの違いが分かれば…と思ったのだが、本書ではそこまでの解説はない。
    まあ、そこは大野晋さんの『古典基礎語辞典』でしっかり確認していくしかないかな…。

  • 面白そう

    河出書房新社のPR
    「現代語と古語のつながりを知るための「読む辞典」。古語を知れば、新たな概念やニュアンスの表現を手に入れられる。千年以上の蓄積を持つ日本語を使いこなし、もっと豊かな言葉の世界へ。」

  • 【新刊情報】現古辞典 813.6/フ http://tinyurl.com/7nfzsfs 現代語から古典の多様な語彙を引ける辞典。見出し語565語について、古語、用例と出典、補説などを掲載。数詞、鳴き声、自然現象、病気の和語、擬音語、擬態語等も収録。 #安城

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著者プロフィール

1943年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。武蔵大学名誉教授。著書に『古代和歌の発生』(東京大学出版会、1988年)、『神話・物語の文芸史』(ぺりかん社、1992年)、『古代都市の文芸生活』(大修館書店、1994年)『和文学の成立 奈良平安初期文学史論』(若草書房、1998年)、『平安京の都市生活と郊外』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『物語文学の誕生 万葉集からの文学史』(角川叢書、2000年)、『誤読された万葉集』(新潮新書、2004年)、『日本文学の流れ』(岩波書店、2010年)ほか。

「2015年 『文学はなぜ必要か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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