感想・レビュー・書評

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  • 32編の温泉エッセイ。温泉が好きなので、読んで見たんだけれど、文豪たちの作品、なんて豪華なんだろう、驚き、喜んで読んだ。時代を感じるなあ(それもいいんだけれど)、若い方の作品も入れて欲しかった気もするが。宮沢賢治のお話には驚いた。田山花袋で締めくくるのはやはりか。

  • 文筆家著名人による温泉にまつわる随筆集です。
    川端康成・井伏鱒二等重鎮から角田光代・柳美里など現代作家まで、どういう基準で選定しているんだろうという疑問はさておいて、自分にとっての一押しだったり、小説風にまとめてあったり、たかだか温泉(すいません)を哲学風に表現したり、温泉好きには興味の尽きない一冊です。
    でも各人、一番のお気に入りの温泉は、きっと書いていないと思います。

  • 「は~、極楽、極楽。みんな温泉につかって名作が生まれた32篇の温泉エッセイ。」

    目次
    湯のつかり方(池内紀)
    カムイワッカ湯の滝―落下する滝、流れる川すべてが純ナマの温泉(嵐山光三郎)
    ぬる川の宿(吉川英治)
    湯船のなかの布袋さん(四谷シモン)
    花巻温泉(高村光太郎)
    記憶9800円×2(角田光代)
    川の温泉(柳美里)
    美しき旅について(室生犀星)
    草津温泉(横尾忠則)
    伊香保のろ天風呂(山下清)
    上諏訪・飯田(川本三郎)
    村の温泉(平林たい子)
    渋温泉の秋(小川未明)
    増富温泉場(井伏鱒二)
    美少女(太宰治)
    浅草観音温泉(武田百合子)
    温泉雑記(抄)(岡本綺堂)
    硫黄泉(斎藤茂太)
    丹沢の鉱泉(つげ義春)
    熱海秘湯群漫遊記(種村季弘)
    湯ヶ島温泉(川端康成)
    温浴(坂口安吾)
    温泉(北杜夫)
    母と(松本英子)
    濃き闇の空間に湧く「再生の湯」和歌山県・湯の峯温泉(荒俣宏)
    春の温泉(岡本かの子)
    ふるさと城崎温泉(植村直己)
    奥津温泉雪見酒(田村隆一)
    別府の地獄めぐり(田辺聖子)
    温泉だらけ(村上春樹)
    温泉で泳いだ話(池波正太郎)
    女の温泉(田山花袋)

  • 古今の温泉にまつわる随筆を集めた一冊。編集者がどうゆう基準で集めたのか意図が不明。


  • ミニコメント
    「温泉」をテーマにしたエッセイ集。読むだけでじんわりと

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/613531

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26540988

  • 古今東西、昔から今まで、日本人には切っても切れない温泉。旅情を掻き立てる風景と匂い、そして食べ物とそこに集まる人。温泉て、本当に気持ちがいい。伊香保に行ってみたいな~。

  • 寒い季節、思わず入りたくなる温泉。日本全国には様々な温泉があり、そこはいくつもの物語が創作された場所でもあります。
    『温泉小説』はそんな温泉をテーマにした本を集めたアンソロジーで、19人の作家による20の短編が集められています。
    『温泉天国』は32人の温泉に関するエッセイ集。
    どちらの本も近代から現代までの作品が収められているため、時代ごとの温泉の違いについても知ることができます。(『温泉小説』はミニ展示“湯ったりほかほか温泉の本“でも取り上げました)

  • 太宰治と角田光代の話が印象に残ってる。
    太宰治が少女の裸体を「いいもの見た」って書いてる様子がおいおいと思いつつも、その時の情景描写が美しく印象的なので、これが文才なのだな、、、と思う。
    角田さんの話はせつなくて共感できるものだった。

  • 角田さんのお母さんの誕生日に毎年行くという温泉エピソードにうるっとした。

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著者プロフィール

嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年、静岡県生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「下り坂」繁盛記』『不良定年』『ごはん通』『「世間」心得帖』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか !』『超訳 芭蕉百句』など著書多数。

「2024年 『老人は荒野をめざす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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