作詩の技法

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 26
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309028941

感想・レビュー・書評

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  • 作「詩」家だけでなく、小説家としての顔も持つ著者のタイトル通り、作「詩」講座が中心。ただ、冒頭に自身の学生時代から作「詩」家デビューまでの経緯が手記風で掲載されている。

    ちなみに作「詞」ではなく、作「詩」なのは著者のこだわり。著者によれば「詞」は「詩」よりも格下の言葉との事で、歌われるための言葉は「詩」と表記されるであるべきとのこと。

    著者の半生や身辺雑記のエッセイ集だと思って手に取ったが、本当にタイトル通りの作「詩」作りのレクチャーだった。おまけに本書は1980年に出版されたものの加筆修正版だったので、取り上げられている作品、内容ともにはちょっと古め。

    それでもトップの作詩家の作品作りに伴う思考の一端が垣間見れる本書は、昭和歌謡の洗礼を受けた人たちにとっては貴重なものだと思う。

  • 技法と銘打ってはいるが、言うほど作「詞」のコツなどが書かれているわけではない。
    いや役に立つというかああそうだそうだと思い当たるような話はたくさんあるが。
    しかしそれ以上に人生観とか物の見方、心構えのようなものを学べると思うこの本は。
    最後のあとがきにある「作詩」という言葉に対するこだわり、五体と五感があってこその歌という言葉は、作「詩」家にとって金科玉条だと思う。

  • 登録番号:0141910、請求記号:911.66/N38

  • 文章なのに、読んでいるとリズムやグルーヴを感じる。
    さすがとしかいいようなし。

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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