- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309029627
感想・レビュー・書評
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24年組の信者としてはかなりショッキングな本でしたが、ただ受け止めるばかりです。
良いも悪いもない、「そうなんだ…」という言葉しかないです。一度きりの、というタイトルがまた胸が痛くなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
萩尾さんの漫画は 昔々リアルタイムで読んでいた。あの頃はいろんな系統の漫画がたくさんうまれてきていて、面白かったことを覚えている。
その萩尾さんの、あの頃のことが書かれた本ということで楽しみにしていたのだけれど、、なかなかどうして、予想を裏切ってのなかなか、ヘビーな内容だった。
やっぱり、人間関係は難しい。
自分を守ることも必要だし、その方法は人それぞれ。 -
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萩尾望都のマンガのファンです。昔も今もこれからも!
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これを発表しなければならないほど追い込まれた萩尾望都先生、どれほど苦しかったことかと胸が痛む。
当事者同士いろいろあるのは人間誰しもで、何を感じどう振る舞うかも本人の選択。
周りが知ったように助言したり、仲を取り持とうとしたり、首を突っ込んだりすることは、本当に余計なお世話だ。
この先、萩尾先生も竹宮先生も心穏やかに過ごせることを祈ります。 -
「ポーの一族」や「トーマの心臓」他、多数の名作を生みだしたレジェンド漫画家の半生記、交遊録、そして悲痛な心の叫びを記した衝撃の一冊。
読む前は、著者が若いころを過ごした東京都練馬区大泉時代の懐かしく、楽しい時代の、「トキワ荘」タイプのエッセイだろうと思っていたら、全く正反対のものだった。
1970年代前半に同居までしていた竹宮恵子とは、現在に至るまで絶縁状態(!!)であること、著者自身はBLには興味がなく(!!)、ただ少年をキャラクターにした方が、少女を使うよりも話を進めやすいから使っているだけのことだとか、触れてほしくない大泉時代の話を最近やたら聞かれたり、ドラマ化したい等のオファーが絶えず、日常生活に支障きたし始めたので本書を出すことでその回答としたい、等々驚嘆する内容が満載。
寡聞にして、両巨頭の関係がそのようなことになっていたとは本書を読むまで全く知らなかったため、ただただ驚いたのと、悲しい気持ちになった。
なぜ、そのような断絶状態になったかは本書をご覧いただくとして、お二人の関係がいつか修復され、できれば共作の発表等があることを強く祈るばかりである。 -
なんでかわからないけど、昔から竹宮惠子氏のマンガが好きではなかった。絵柄もストーリーも。
この本を読んで、なんでかわからないけどなんでかわかった気がした。
しかし萩尾望都氏もそろそろ大人になろうね。 -
少年の名はジルベールは数年前に買って読んでいたので、興味を持ち図書館にて。
辛い話だが、確かに同じ環境で同じものを見て、影響は必ずお互いに受けるだろうし、作家同士一緒に住むべきではなかった、ということなのだろう。そりゃそうなるわ。
しかしジルベールの方でも大泉時代の話は憧れを持って読んでいたので、同じ話をモー様側の視点からも読むことができて読者としては楽しめた。竹宮さんの本より詳しく生活や創作の様子が描かれているのも楽しい。電話番号と住所を教えて家を訪ねあったり、今とは違う関係・空間・時間の感覚があったのだろうなと思わせる。
結末はどうあれ、若い頃の同じ志を持つ者同士の共同生活、とにかく楽しそう。
前半増山さんと竹宮さんの腐女子っぷりが具体的に強調される感じになってしまっているのもちょっと面白かった。
テレビ局がしつこくドラマ化の話を持ってくるの、よく分かる。見たいもん。
どちらかというと自分はモー様側の性格だなと読んでいて思った。反論せずに黙っちゃうのも分かる。
別のタイミングもあって宝塚版ポーの一族を久しぶりに観返したけど、小池先生が温めてきたポーをみりれいで演ったのは納得。どちらかというと少年愛系はピンと来ない方の私もラストのエドガーとアランの後ろ姿はグッときた記憶あり。
ポーの一族も、大泉での生活がなければ生まれなかったのだな、と思う。
萩尾望都が宛名書きをした手塚治虫の年賀状が存在したのだなぁ! -
仲直りできないこともある