- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309029627
感想・レビュー・書評
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竹宮氏の自伝と併せて読みました。
お別れした当時のことは、御本人方しかわからない部分があるでしょうから、それぞれそういう想いがあったんだ…と納得しながら読みました。
しかし、竹宮氏がなぜこの時期自伝を出し、のみならず、それに付随する様々な事を起こそうとしたのかが疑問でした。
竹宮氏御本人というよりはその周辺の方というべきでしょうか?非常にきな臭く感じました。
「トキワ荘」に対抗し、「大泉サロン」という象徴を残そうとしてるのか…。
また、最近有名漫画家さんがご自身の作品の扱いについて傷つき、生命を絶たれた事件とリンクするような作品を創り出すことへの苦しみを萩尾氏も述べられております。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容を知らず読み始めました
姉の漫画本を読んでいたので同時代を体験していますが、結構崖っぷち漫画家だったというのは意外でした
あの漫画家とも繋がっていたのかと驚きがありますが、つちだよしこが出てこないのはそりゃそうだというか残念
竹宮惠子との成り行きを説明する事がこの本の主題でしたが、萩尾望都の態度は私は理解できる -
いつも行く図書館がしばらく休館なので、普段行かない図書館に受け取りに行ったのですが、
「すごくドキドキしました!」と司書さんに話しかけられました。
「竹宮先生も萩尾先生もどちらも好きだから、読んでいて本当にドキドキしました」って。
というわけで、読む前からドキドキものでした。
萩尾望都と竹宮惠子のふたりが大泉で同居していたのはたった2年ほどのこと。
それでも、今でも二人セットで語られることが多いくらい、それはそれは衝撃的なマンガを同時期に出していたということなのでしょう。
だけどこの本を読むと、竹宮惠子は常に時代をけん引していたのに対して、萩尾望都は巻末にかろうじて作品が載るくらいで、アンケートでも評価は低かったらしい。
当時をご存知の方、これ、本当なのでしょうか?
私はリアルタイムで『トーマの心臓』も『風と木の歌』読んでいないので何とも言えませんが、萩尾望都作品の評価がそんなに低かったとは信じられません。
高校生の時、私にSFを教えてくれた友だちが萩尾望都も教えてくれたので、私にとって萩尾望都は、まずSFなのです。
『11人いる!』『ウは宇宙船のウ』『スターレッド』『百億の昼と千億の夜』などなど。
どれも面白かったなあ。
厳しい両親に育てられて、萩尾望都は自己評価が低い。
くどいほどに「多分私がダメだったのでしょう」と書かれているのが、若干うざい。
天才のくせに。
…と、竹宮惠子が思ったかどうかはわからない。
こういう話は双方から聞かないとわからないことが多いから。
でも、竹宮惠子の方はもういいかな。
二人の仲のわだかまりはまだ残されているのかもしれないけれど、読者としては、作品を愉しむしかないのだから。
竹宮惠子作品をあまり読んでこなかった私だけれど、『地球(てら)へ…』は本当に面白かったし好きだった。
3人仲良しっていうのがバランス悪かったのか、クリエイター同士の同居というのが良くなかったのかはわからない。
「もう、仲直りしたら?」というのは簡単だけど、多分今でも傷ついた心は癒えてないのだろう。
ファンはただ、少しでも彼女たちの心が平らかであることを祈るのみだ。 -
第77回アワヒニビブリオバトル「ラッキー」で紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。
2021.07.17 -
天才ゆえのナイーブな葛藤。
が、存分にわかる自伝。
信じていた相手によってもたらされた傷は、
何年経っても幾つになっても、
古痕となり消える事はない。
例え、相手が嫉妬ゆえの行為だとしても。
傷つけた相手の葛藤も苦しみもわかるけどね。
やっぱり、人間関係って難しい。
それが天才同士だとなおさらに。
『少年の名はジルベール』
併せて読まれる事をオススメします。
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もっとノスタルジックな内容かと思ったら、全然違った・・・
なんかもう、いろいろビックリだし悲しい。萩尾望都がこんなに自身を卑下してるのかとか(巻末作家!? 私、多分、生まれて初めて読んだ少女漫画は萩尾望都の作品だと思う。だからこんな風に自分を評しているのはとても悲しい)、少女漫画界二大巨頭といっても差し支えないと思う二人の間にこんなことがあったのかとか。『小鳥の巣』は確かポーの一族の中で最初に読んだお話しで、一連の中では一番好きなんだけど、その裏にこんなエピソードがあったとは・・・!
間に入って取り持ってくれるような人がいないのも悲しい。
これってどちらの作家のファンかで受け取り方分かるんだろうなあ。 -
わかりました。
後書きを読んで、文章が、書いた物じゃないんだと分かりました。