バイナル・カスライン 下

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 19
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309204697

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物の心の動きが丁寧に示されている。その完成度が高すぎて、少々息苦しくさえ感じる。もちろん素晴らしい作品であることに違いはない。

    本作は『カイロ三部作』の第一作目に当たるそうだ。実は『カイロ三部作』の全訳が刊行されているそうなので、是非続きを読みたい。
    特に絶対的家父長アフマドの失墜が気になる。まだ水面下で進んでいるだけだが、長男ヤーシーンによって、その地位が飲まれてしまいそうな気がする。ちょうど、西欧の帝国主義勢力に翻弄されるエジプト新政府のように。

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著者プロフィール

(Naguib Mahfouz)1911年、エジプト・カイロ生まれ。主な小説作品に、『ミダック横町』(1947、本書)、『蜃気楼』(1948)のほか、『張り出し窓の街(バイナル・カスライン)』(1956)、『欲望の裏通り』(1957)、『夜明け』(1957)の「カイロ三部作」、『渡り鳥と秋』(1962)などがある。1988年、ノーベル文学賞受賞。2006年逝去。

「2023年 『ミダック横町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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