- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309206509
感想・レビュー・書評
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イリーナ・コルシュノフの『彼の名はヤン』にかなり似ている。1940年代ドイツ、6人の青年男女、特に意識が高いとか、愚かだと言うこともなく、普通の若者たちなのだが、愛憎のもつれから、結局誰も幸せになっていないのだ。そしてそれは、もしかしたら戦争やナチスがなかったとしても、悲劇は起きたのかもしれない。にしても、スリリングで手に汗握るストーリーテリングで、いかにも映画化されそうなミステリーだった。
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派手な展開ではないが、第二次世界大戦と現代を行き来しつつも、過去の犯罪と現代の犯罪が暴かれる。過去の犯罪が当時のやむを得ない状況であったことが悲しい。
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何がキッカケで手にすることになったか忘れてしまっていた一冊。図書館でかなり前に予約しててようやく順番が来て読みました(^^)
感想は、最後まで犯人もよくわからず、さらに最後に現代の主役?のロベルトに驚きの事実が…
ドイツのミステリーは世界大戦が関係するものが多く、歴史を感じながら楽しめます!! -
1998年、ロベルトは父が遺した書類の中から一枚のポートレート写真を見つけ出す。
「あの父が、秘密をもっていたのか。」
その写真が持つ真相とは。
ロベルトは、今を生きる人たちに会い父との間に何があったのか話を聞く。
読み終えて、また最初に戻り改めて
「その事」を確認したくなった。
ドイツ・ミステリ大賞第1位の作品に納得。 -
原文と付き合わせて見たい