「世界遺産」20年の旅

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 41
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309226910

感想・レビュー・書評

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  • TBS『世界遺産』のディレクター、プロデューサーとして手がける。世界遺産好き必見の書。

  • 撮影裏話があるかと思いきや、世界遺産検定本に載っているようなあるような登録基準の話がほとんどだった。

  • 撮影秘話的なものかと思ったら世界遺産というシステムについての解説だった

  • 世界遺産の選定基準は結構恣意的な面があり、個人的には無視しない程度の目安にしか見ていないが、リストに載る事によって、自然なり建築含めた文化財なり、(観光振興よりはむしろ)保護の対象として認められ得る点は意義深いと思う。パルテノン神殿が過去に施された不適切な修復の跡が、今日まで弊害を及ぼしている例などは、単に修復すれば良いのではなく、適切な保護方法こそが大切という教訓を示している。印象的だったのは、渋滞緩和の為、住民投票による可決を以て、渓谷に架けられた近代的な橋が、世界遺産登録抹消の理由となった事例。これは渓谷が遺産の対象だったのが直接原因だが、住民の利便性が優先されるのはやむを得ず、また(著者によれば)景観的にも許容範囲だったとの事。登録数が増し、適宜柔軟な対応が必要とされる今後の世界遺産のあり方を示唆しているようでもあった。

  • 読書日:2017年2月26日-3月1日
    世界遺産が発足したきっかけや、規定等が
    各規定で事例を挙げながら紹介されています。

    一番印象深かった世界遺産は、U.SのStatue de la Libertéです。
    凛として立っているとしか思っていなかったのですが
    "自由"を勝ち取る象徴として、鎖を足で踏みつけているとの事で、この国の決意の表れを感じ取れます。

    次に印象に残った世界遺産は、Africa内陸国のRépublique du MaliのVille de Djennéにある、泥で作られている大モスクです。
    この一文を見た時は信じられなかったけど、次頁に写真が掲載されていたので、本当に泥で建てられていると理解出来ました。
    Africa大陸は行った事がないので未知の世界なのですが
    これは、いつかこの目で見てみたいと感じました。

    世界に関する様々な事が勉強になる1冊です。

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著者プロフィール

早稲田大学法学部を卒業後、株式会社TBSビジョンで働く。「世界遺産」の放送開始時よりディレクターを担当。2005年からはプロデューサーとして制作に関わる。2013年、近畿大学で非常勤講師を勤める。

「2016年 『「世界遺産」20年の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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