亀井静香、天下御免!

著者 :
  • 河出書房新社
4.20
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309248028

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館で借りて読む。亀井の政界引退直前の2017(平成29)年刊行。
    当時から6年が過ぎ、令和になって5年目になったが、日本という国のすべては著しく悪くなってしまった。

  •  これは亀井静香の伝記なのか、エピソードなのか、著者の思い入れなのか…。筆先の語りがよく見えませんでしたがw。1人称は亀井静香で語られています。岸川真「亀井静香、天下御免!」、2017.6発行。1936年、広島県比婆郡で生まれた秀才が、東大を出て、警察庁に入り、41歳で辞めて政治家を志す。13期連続当選、39年国会議員として奉職の人生。1980年代以降の世の中、政界の動きを改めてなぞることができました。著者は中川一郎に惚れ、中川一郎は「中曽根はけしからん」と。阪神淡路に東日本・福島原発、いろいろな出来事が

  • おもしろかった。
    亀井静香と 生い立ちから傘張り老人になるエピソード。
    自民党の中で、そのポジションを得たわけでなく
    乱世の時に、頭角を現したと言うことなんだね。
    保守よりも 保守的で、「人情」を大切にした。

    学生の時に、樺美智子たちが飼っていた犬を 
    串焼きにして 羊頭狗肉として販売した というエピソードが
    印象的でもある。そして 樺美智子の死によって、
    警察官たろうとする。
    浅間山荘事件を指揮することで、政治家になろうとする。
    このような強い意志を持つ若者がなぜという疑問。
    その人生の軌跡のターニングポイントが 明確である。

    死刑について反対といい
    天皇が 生存退位についても 反対する。
    右翼が なぜ 日本の自立を問題にするなら
    アメリカ批判すべきだとも言う。
    スチュワーデスのアルバイト制にものをいい、
    貸しはがしに対して、モラトリアムを発布する。
    人の道を外さない という精神がなんともいえず、可愛い。
    亀井静香。おもろい政治家だったのだ。
    あれ、政界から引退したのだった。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1972年長崎市生まれ。山口大学人文学部中退。日本映画学校卒。著書に、『蒸発父さん』『赫獣』など。

「2018年 『暴力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸川真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×