- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309248776
感想・レビュー・書評
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楽天をはじめとした会社での公用語英語宣言は、賛否両論があります。英語化反対意見の本も読みましたが、楽天社内での一連の動き、社員たちの感覚も踏まえて書かれており、メリットとデメリットが浮き彫りになりました。
英語化が相当必要と認められる企業内では問題なし、そうではない環境では英語化はネガティブな影響を与えすぎるというのが持論です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽天の英語公用語化について、リサーチをまとめた本
言語と文化の2軸で分けた時、英語母国語の人も文化的に大変だったこと、逆に両方とも疎外者の場合すんなりと受け入れられたのは面白かった。 -
英語化で日本の文化も広がった。悪い面として
二重阻害者が1番適応した。
言語的阻害者、文化的阻害者、二重阻害者
日本語は話し手と聞き手の上下関係が現れる。
中国人の方が北米より数字認識と計算処理が早い。
英語化をアイデンティティーの脅威と感じる。
ーアメリカで働くアメリカ人
コミュニケーションの円滑化、昇進への期待
その次に社内統一化への苛立ち。
言語の裏に隠された異なる文化を汲みとらなければならない。
言語を統一しても文化的な統合は時間がかかる。
日本人が返品しないのは他の人を気にするから? 迷惑かなとか
二重疎外者はポジティブな無関心がある。文化的疎外者との違い。
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公用語がマルチナショナル企業においてどのように導入され、どのような変化があったのか、五年に渡って行われたフィールドリサーチをまとめたもので、ハーバードの教授が出版したものの訳本。
三木谷さんの想いとリーダーシップがよく分かる、そして楽天の目指すグローバル企業という視点でもいろいろなエピソードが垣間見える、読み応えのある一冊でした。
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英語の公用語化による効用として、ネイティブにとっては日本文化を受けいれることになる。
日本文化を輸出する方法としての英語の公用語化。
日本語も英語も母国語でない人にとってはステップアップのチャンス。
英語によるグローバル化により、企業はその企業文化のグローバルでの戦いになるのではないかと考えさせられた。 -
楽天の公用語が英語になって、どういった変化が社内にあったか、
ということをまとめた本。
基本的には3グループに影響があって、まずは英語を話せない
日本人が苦労していた。次に、英語ネイティブの人は、英語化によって
日本のカルチャーが流入してきて、カルチャーギャップに大変。
最後に、日本人でも英語ネイティブでもない人が、
いろんな多様性を受け入れる素地があって、結構ハッピー、
ということだった。
本は分厚いけど、「はじめに」の部分に重要なことはすべて書いてある。
個人的には、「英語ができるかどうか」が重要ではなくて、
「会社に自分が重要と思われているかどうか」ということが
大事なことなのね、と思ったりもした。 -
2010年に楽天が英語公用化を宣言した時はかなり衝撃的でした。
世の中の意見は賛否両論、いや否定的な意見の方が多かった気がする。
私自身はこの楽天の決断にとても興味がもっていたのでその後の楽天がどうなったかを知るのにこの本はとても役立ちました。
この本を読むと英語の公用化というのは単に仕事で使う言語を英語にする、という単純なものではないことがよくわかります。
非常に興味深い内容で、最後まで一気に読んでしまいました。
とても面白かったです。
えっ?楽天の英語公用化は成功したのか、失敗したのか、って?
気になる人は本を読みましょう。