- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309249483
感想・レビュー・書評
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哲学の入門書でもこれほど多くのカバーを試みたものは他にないのでは。バジーニは前著も読んでいたが、そこまでの知的厚みは感じなかった。だが、この本は中国やインド、イスラームから日本まで、東洋の思想も渉猟しつつ西洋哲学も押さえる意欲作になっている。著者の博覧強記ぶりに脱帽する。個々のトピックの記述が正確かといえば、ところどころがんじえない箇所もあったが、それを含めても一読の価値あり。
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哲学とされているものは「西洋哲学」であり、インドや中国発祥の思想は、その体系の中にはほとんど見つけることができないのは確かにそうだと感じました。
著者のインド哲学や中国哲学への解釈が正しいのかどうか、まったくわかりませんが、少なくともキーワードを西洋哲学と同じ土俵に乗せて比較しているのは、とても興味深く、納得感がありました。 -
重要だと思われるものが世界、地域によって異なり、考え方や捉え方もまた然り。
響いたsentenceをピックアップしながら、自身の暮らしに活かしていきたいと感じた。 -
この1冊で、文字通り古今東西の哲学を概観できるような気がしました。
まず考えるにあたってのこと、そしてこの世界をどのように捉えるかということ、そして自分とはなにものかということ、そしてその上でどのように生きるか、ということを辿っていく構成になっています。この手順に従って、西欧・イスラム・インド・中国・日本・アボリジニ・アフリカの伝統的な視点を紹介してくれます。
とっつきにくいようで、わかりやすいようで、やっぱり難しくて、それでも分厚く文字の小さいこの本、一応は通読できましたが、読み終わってもどうも内容が頭に入っていませんでした。
まあ覚えるためにというよりも、考えるために浴びた文章という感じもするので、それでもまあいいかなという気がします。