孤独を生き抜く哲学

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 163
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309249575

感想・レビュー・書評

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  • 孤独=ネガティブと捉えるのではなく、孤独=ポジティブと考え実践しようという本。
    個人的に一人で過ごす時間が大好きなので、書いてある事ほとんど同意できました。というかほとんど自然と実践できていましたw
    孤独=寂しいと思っている人にこそ読んでほしい本ですね。ポジティブに変換した方がお得だと思います。

  • 「孤独の中にこそ自由がある」
    →ショーペンハウアーの言葉
    ➖本書のポイント➖
    ❶ 本当の幸福は孤独の中でしか得られないこと
    →自分から進んで「孤独」を選んでいくスタイルが大切である
    ❷ 結婚は孤独になる自由すら許してくれない
    →死ぬ時はどうせ1人である
    → 人生100年時代。人といると疲れる。ひとりでいる時間も相対的に増えてくる。
    ❸ 積極的に孤独を選び、うまく自分と向き合えている人は、むしろ精神も情緒も安定している
    ➖メモとアクションプラン➖
    ★1人で時間を過ごすことと孤独は=ではない
    ★「ネガティブな孤独をポジティブな孤独に転換する方法」を持っているか
    ★1人で時間を過ごすことの意義は、自分と向き合えること
    ★孤独の効用
    ・自分に集中できる
    → 1人になる時間が必要
    →見えないものが見えてくる
    ・本質が見えてくる
    →資本主義の餌食にならない
    →楽しい時間を過ごせる事は何より得
    →自分の時間がないと言うのは、自分が考える時間がないと言うことであり、ひいては自分らしく生きることができないことを意味する。
    ・生き方が見えてくる
    →個性が重視される時代になる
    ・やるべきことが見えてくる
    →無理に理想を求めないから幸福になる
    → 1番やってはいけないのは、現実を生きるべき時に理想を追い求めること。それは自分を苦しめる結果になるから。
    →タイミングを逃さなくなる。
    ・幸福をもたらす
    →幸福とは心の充足
    →真の心の落ち着きは、孤独によってしかもたらされ得ない
    ・むしろかっこいい
    →ハードボイルドは孤独だからかっこいい
    →凛として生きる
    →積極的に孤独の道を選ぶ態度に、多くの人たちがしびれるから
    →ダークヒーローは孤独だから強
    →リラックスして楽しく騒ぐだけが良い人生ではない
    ・天才になれる
    →天才は、自分自身と向き合うことで考えを確立している。普通の人とは異なり、他者に頼らず解決方法を見いだすわけである。
    →賢くなれるかどうかは、本当は頭の良し悪しではない。自分で考える時間をとっているかどうか。孤独な時間を。
    ★孤独を強さに転換する方法
    1.好きなことを見つける
    → 1人でできることを習慣化していこう
    →運動、読書や勉強、映画やドラマ、1人飲みなど
    2.情報から離れる
    → SNSを止めてみる
    →情報はドラッグのようなもの
    →スマホの電源を切り、本を手に取ろう
    3.他人のことを気にしない
    →人と競争する必要はない
    →孤独を楽しめないのは、常に誰かと競争しているからだと言っても過言ではない
    →人と比べているばかりでは前進めない
    →わが道を行くべし
    →認められるより自分が何をしたいか
    4.断る
    →受動的に過ごさない
    →誰かに何かを頼まれると言う事は、自分の時間やエネルギーをその誰かのために費やすことを意味する。
    5.1人で楽しむための方法を考える
    → 1人で楽しむのは自分へのご褒美
    →これまで1人でやらなかったことを1人でやるのは、あなたの人生を書く命をもたらすに等しい。それだけすごい出来事である。
    6.短時間1人で過ごす
    →平日に突然休んでみる
    →一人旅に出かけてみる
    →一人旅は寂しいと言う人もいるが、実質的には1人ではない。もう1人の自分と旅をしているから。
    7.長時間1人で過ごす
    →究極は山ごもりだが
    →森林浴に行ってみよう

  • 孤独はかっこいい。
    一人でいる人を馬鹿にする人は孤独はさびしい人だという偏見を植え付けられている可哀想な人。

    孤独でいることで本当の自分が見えてくる。自分らしさを育むことが出来る。

    1人で過ごすことは、最高の自己成長の時間。誰にも邪魔されず自分のしたいことだけをできる。
    天才思考的な思考の持ち主と孤独の時間の長さは相関関係にある。

    他人と比較してしまうのは、常識に囚われているから

    人生を真の意味で楽しむためには、たとえ目立とうが、みんなの中に埋もれてはいけない。

  • 図書館で本棚を見ていたら、題名に惹かれて借りて読んでみた。

    哲学者である筆者の小川さんがら1人の時間がいかに自分をゆっくり成長させていくかについて説いている本。

    さまざまな哲学者を例に挙げて孤独の価値ある行為と何度も主張していた。

    具体的な孤独の楽しみ方(1人のみとか)も挙げていた。大体わたしやってるなー、えっへんという気持ち。

    1人の時間は私も大事だと思うし、この本を読んで改めて感じた。

  • (図書館)ポジティブな孤独はこうであるから、ポジティブに孤独を実践することでこうなる、ということが書かれている本のようである

    意図的に孤独になる事も自分を見直すためには良い、とも

    孤独をネガティブにとらえず、怖がったりしないようにと言っている

    そういう点では著者とは全然立場が違うので求めていたものとは違っていたことは残念だった
    そもそも私は著者の言うような日々過ごしていると孤独な場面がある、というのではなく、天涯孤独、望んでなったわけではないけども成り行きでこんな状況になっている、そんな孤独の者が、この状況をどうとらえればいいのか、ということについてはほとんど触れていなかった、まあとてもまれな存在であるからかもしれないが

  • 本書の目的は、孤独を恐れているすべての日本人に勇気、希望を与えること。その軸が最後までぶれない本だと感じた。
    「なぜハードボイルドはかっこよくて孤独はかわいそうなのか」確かに。
    こうした先入観をなくしていきたいと思った。

    著者は、孤独をネガティブなものとポジティブなものとに分けて考える。ネガティブな方を経験する中で著者は哲学に出会い、入門書を読み漁った。どの本にも、自分と向き合うことが人生を善くすると書かれていたそう。

    きっかけは忘れたが、私もあるとき哲学に興味を持った。哲学は学者のものではない、私たち一人一人がこれからを生きていくために必要と気づいた。

    ネガティブな孤独は、孤立に近いのかもしれない。一方で、私が今感じている孤独は、自分と向き合うために必要なものだしこれからも大切にしたい。一人の時間がないとつらいタイプだと自覚している。

    他人の評価を気にしない方が生きやすい。自分で自分に納得できる人生を。



  • ポジティブな孤独=共感×孤高=瞑想

  • (個人的なメモ)
    分かっていることを確認するために借りて読んだようなもの。
    前に季刊誌『kotoba』で「孤独のレッスン」というテーマをやっていて、それを思い出した。あと『共食い』の作者の「孤独本」も持っているので、それも思い出した。

    タイトル「孤独を生き抜く哲学」、これはどうだろう?
    哲学的なところまで深く分け入らなくなるような「孤独」って、本当は限界状況のことだろう。自分一人でしか受け入れざるを得ない苦痛や苦悩を抱えた時だ。

    この本は、そこまで踏み込んではいない。ここで書かれているのはSNS時代の、繋がり過多の状況に対置される程度の「孤独」だ。それをポジティブに捉えるためにいろんな哲学者の言葉を引っぱってきている。

  • 何かを考える時や自分を見つめる時には、ひとりの時間が大切。ポジティブに孤独を選び、楽しめる域にまで達すれば、また、違う世界が見えるのかな。

  • 普段の自分の生活だった。

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著者プロフィール

1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。
京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。
著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ジブリアニメで哲学する』、『不条理を乗り越える』、『前向きに、あきらめる』等をはじめ、これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。

「2024年 『60歳からの哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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