偉人は死ぬのも楽じゃない

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 93
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309252988

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上の超有名人が、「具体的にどのようなプロセスで死んだか」に焦点をあてた、ある意味とても不謹慎だが、それぞれの人物の実像が浮かび上がってくる本。
    他になかなかない切り口での人物伝。

    ツタンカーメン、カエサル、クレオパトラ、コロンブス、ヘンリー八世、エリザベス一世、ポカホンタス、ガリレオ、モーツァルト、マリー・アントワネット、ワシントン、ナポレオン、ベートーヴェン、エドガー・アラン・ポー、チャールズ・ディケンズ、ジェームズ、ダーウィン、キュリー夫人、アインシュタイン

  • 面白かった。さらっと読めるし、いろんな人が取り上げられているし、そのわりに医学的な記述も充実しているし、最新の研究結果が積極的に取り上げられているし、しかもそれが作家の描写力でいきいきと描かれている。このジャンル(あるのである。マニア以外には知られていないだろうが)はいくつも読んできたが、出色の出来ばえと自信を持ってオススメできる。おまけにオチまで効いていて、みごとのひとこと。

    2014/6/6読了

  • ぶっ飛んでるな。

    偉人が、というより昔の医療がトンデモだったんですね。何人医者が居ても、体に変なものが溜まってるから水分(血液とか)抜きましょうか、っていう一択しかない。 ヒル治療こわすぎる。セカンドオピニオン仰いでも意味ない。

    ヘンリー8世とジャバ・ザ・ハットは体型が同じ、というどうでもいい情報がじわじわくるな。

  • 歴史上の偉人たちの最期を紹介している本。
    興味があったので購入。古いミイラを包んでいた紙が肉屋で肉を包むのに用いられたり、ミイラを砕いて絵の具にしたり、やはり価値観の違いって大きいなと感じさせられた。

    かつての手探りの医療の犠牲者(といってもいいのではないでしょうか)の基に今の自分たちの人生。確かな医療があることの幸せを強くかみしめられる一冊でした。

    何もしない方が助かったのでは。といいたくなる場面や、今から考えられると思わず目をそむけたくなるような描写もあります。

    軽妙な文章で翻訳されているため、暗澹とした気分にはなりませんでした。

    読み終えて、つくづく今は幸せだなあと感じます。

  • 様々な偉人の「死に方」」「死んでからの処され方」が書かれているのでもちろん血なまぐさい表現の嫌いな方はご用心。私も苦手ですが、暑い夏の怪談話位の気軽さで読めました。

    元々児童書として書かれたそうですが、翻訳の際に誰でも読めるようにとなかなかウィットに富んだ表現をちりばめて飽きさせません。

    しかし、人類の抗生物質の発明は物凄い功績ですよね。これがあれば死ななかった偉人も多い。そして虫歯の治療。昔は抜くしかなかったから歯のない人なんてざらにいたんでしょうし。

    現代の文明に浸って生きられる今に感謝です。

  • 医学が未発達な時代に、世界の偉人たちはどんな最後を遂げたのか?
    ツタンカーメンからアインシュタインまで、19の偉人たちに施された医療がブラックユーモアを交えながら書かれている。ジョージ・ワシントンが、「もう構わないでくれ。静かに逝かせてほしい。」と医師たちに懇願するのも分かる。(それでも彼らは諦めてはくれなかったのだが。)

  • 皆とても辛そうだった。

  • 偉人だからこそ、その時代では最先端の治療を受けられたのだが、現代からすると、おぞましく、かなり苦しかったに違いない治療を施された。そんなことしたら死期も早まるでしょ。といった内容。そして現代の治療も100年後の未来から見たら「その治療間違ってるよ」となっているかも。

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著者プロフィール

アメリカの作家。著書に、小学校中学年向きの小説、Matisse on the Loose(未訳)がある。作家になる前は、版画家、画家、絵コンテ制作者として活躍。

「2018年 『偉人たちのあんまりな死に方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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