- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309253954
感想・レビュー・書評
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面白い。
図書館で見つけてからの購入。
いくつかの気づきを得たので満足。
実際にアイデアを出すところでの動きの解像度が高まった気がする。
一番の気付きはアイデアを出す過程での脳内物質的な報酬がめっちゃあるのでそれだけで楽しいということ。P.88あたり。
これだけで得る価値があった。ありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[出典]
武蔵野中央図書館で発見 -
「柔軟的思考」とは、普段はトップダウンで抑えられていて
意識には登らないが、無意識下で起こるアイディアの奔流の
ような思考であり、そのほとんどは使い物にならないもの
なのだが、中には素晴らしいものもありトップダウン式の
分析的思考では辿り着けない解決策に導いてくれることも
ある。難しい課題に集中して当たっている時、なかなか正解
に辿り着けそうにないのに、無関係なことをしていたり、
ボーッとしている時に突然解決策がひらめく。アルキメデス
のヘウレーカ!がまさに柔軟的思考だろう。この本ではその
柔軟的思考を薦め、それを手にするためのいろいろな技法も
(決して薦めているわけではないが、薬物まで記述している)
紹介している。
だが印象に残ったのは分析的思考でも柔軟的思考でもなく、
著者が「台本に則った処理」と書いている先入観に基づく
自動処理の問題だ。現代人にとって大切なのはこの自動処理
を意識し、必要な時にしっかりとこれを回避するということ
なのではないだろうか。 -
著者の本業は脳神経学者ではなく理論物理学者。
人間の脳には昆虫などとも同じ自動運転モード、トップダウン式の分析的思考、そしてボトムアップで創造的な柔軟的思考の3パターンがある。
柔軟的思考の一例としてドゥーリトル空襲がある。陸軍の爆撃機を空母で運んで日本本土を爆撃するアイディアは潜水艦の艦長が発案したものらしい。脳梁にある前帯状回が目覚めるとひらめく。マインドフルネスの訓練で思考プロセスを認識して精神状態のコントロールができるようになり、アイデアからアイデアへ意のままに飛び移れるようになる。教条的認知を避けるために多様な意見に耳を傾けることが重要。他にもマリファナをはじめとしたドラッグが思考にもたらす効用についても触れている。 -
柔軟的思考という言葉に興味を持って読みましたが内容としてはそれほど目新しさはありませんでした。
ただテーマ自体は好きな物なので面白く読めました。 -