うれしい生活

著者 :
  • 河出書房新社
3.85
  • (3)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309256481

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「母はいつでも支配者だった。苦しみの果てにたどり着いた、年に一度のLINE」植本一子×信田さよ子|人間関係|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/3717

    うれしい生活 :植本 一子|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309256481/

  • あなたに会えて私はうれしい
    たとえ一緒にいられなくても

  • 後ろからめくってしまった。泣いた。
    題名がなんともまた涙腺を緩ませる。

  • 一子さんの本は6冊読みました、これが7冊目。
    一子さんは写真家なわけだけど、これまでの6冊はエッセイ(日記)の中で挿絵のように写真が使われているだけでした。7冊目にして初めての写真集でした。

    一子さんの日記を6冊読んできたから、どこか一部、一子さんと一緒に生活しているような感覚があって。それが一子さんが見たものが、写真としてたくさん私の目の前に現れてきてくれたものだから、まず、うれしかった。

    写真を見て、期待どおりと思うものと、期待以上と思うものがあった。期待以上と思うものは、一子さんの視点はやっぱりおもしろいと小さく興奮していた。
    あなたに会えて、私もうれしい。

  • 2019年刊行。こんな風に撮ることができるんだ、と頁をめくりながら思う。

  • “あなたに会えて私はうれしい”

    生きているECD。くらしちゃん、えんちゃん可愛い。ネコ自由。一子さん頑張ってる。みんな生きている。

  • 夫ECD氏との出会いと結婚、ふたりの子どもの出産と成長、そして訪れた夫の死。植本さんが撮る家族との歳月。ただただ日常。それがこんなにも愛おしく尊い。子どもたちかわいいな。少女の今その時しかないものが写真に滲んでいる。怒涛の日々をうれしいってすごいな。


  • 溜息が出るほど感動した。
    家族写真がただただ載っている。
    例えば近年流行りの華やかなベビーフォトやカラフルな子供写真館のような写真や、 背景をボカした「インスタ映え」 なファミリーフォトではなく、とても高い技術で撮られた、 けれども誰もが懐かしく感じるような、 「家族の記録」。
    何気ない、 どこにでもある、 幸せな日常シーンの数々。そしてその日常は少しずつ、 そして確実に変化していき、 「死」という別れが訪れる。
    だからこそ「可哀想な他人の物語」 ではなく、「いつか確実に自分にも起こり得る事」として、見る者に刺さる。
    何より、 見ていられないようや悲壮感や喪失感よりも、あくまで「美しい」。
    それは本書のタイトルからも感じられる。 失ったという哀しみよりも全てを踏まえた上で「出逢えて嬉しい」と言っているのである。
    世界の素晴らしい風景を集めた写真集や凄い写真は数あれど、これほど本質的に美しいと感じられる一冊はあまりお目にかからない。
    仕事柄、 家族写真を多く撮らせて頂いてる立場として、「こんな風に日常でありながら感動を生む写真を撮りたい」 と強く感じられた。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

植本 一子(うえもと・いちこ):写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『愛は時間がかかる』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『台風一過』『うれしい生活』『家族最初の日』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植本一子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×