- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309267005
作品紹介・あらすじ
リタ・アン号の船長の航海日誌には、謎めいた島で発見した光る石の影響で、船員たちに不可思議な変化が起きたと記されている。そして嵐に襲われ、落雷を受け、マストが折れたとも。
感想・レビュー・書評
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気持ち良いそよ風が吹く5月、<リタ・アン号>は航海が順調に進むなか、何故か今まで知られていなかった島に上陸し、光を発する不思議な石を発見する。船員たちはその石に夢中になり、やがて恐ろしい変化にみまわれることに…。海図にない無人島で発見された「いまいましい石 (原題:THE WRETCHED STONE)」の為に巻き起こる怪奇現象の正体とは? ・・・オ-ルズバ-グのパステル画と語り(船長の航海日誌からの抜粋)を<村上春樹サン>の翻訳で誘われる不思議な世界への航海が綴られたスリリングな大人向けの絵本。
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さすがのオールズバーグ。かなり辛辣で、読み終えてからもひんやりした気分が漂う。
船長の航海日誌という方法をとっているのだが、表紙の船員の顔が正面から明確に描かれていないことに注目。実は、お話がスタートしてからもずうっと、顔が描かれないのだ。
ほとんどが後ろ姿か、前から描いていても顔は半分だけとか。
この違和感は何だろうと読み進むと、「ああ、これを描きたかったのか」というページにたどり着く。ある島に上陸した時に持ち帰った不思議な石。
その石に魅入られたために、船員たちがなんと「サル」になってしまう。
そう、このサルたちの顔だけは、みなこちら向きに克明に描かれているのだ。
いやはや、怖い怖い。
不思議な石がいまいましい石になり、これを捨てなければならないというまでになるが、その石さえも最後まで描かれない。ただ想像させるだけ。
救いは、冷静さを持って日誌に記録し続ける船長さんの徹底した仕事ぶりのみ。
5月8日から7月12日までのこの不思議な航海日誌は、四角いマスで囲まれた記録形式で進む。
どのように読めば良いのか悩むところだが、答えが出ない。ナレーション型で良いのかどうか。すでに読まれたという方に、ぜひ教えていただきたいところ。
オールズバーグの作品は、これまでもたびたび中学生に読んできたのだが、さあ困った。
約11分。高学年以上に。
読み終えた後、色々な感想が聞けそうなので、何とか練習して自分のものにしたいところ。-
2019/09/26
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goya626さん、こんにちは(^^♪
コメントとフォロー、ありがとうございます。
こちらからもフォローさせていただきますね。
オール...goya626さん、こんにちは(^^♪
コメントとフォロー、ありがとうございます。
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オールズバーグはどれも面白いですが、これも面白いですよ。
機会がありましたらぜひぜひ!2019/09/27
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大人の絵本です。珠玉の古典入りという評価を得た方と絶賛されているそうです。
センスがない私は、そこまでの評価を感じ取れなかったけれど、ハルキ氏が力を込めて翻訳した・・価値のあるシリーズ。 -
石の魔力とはいかに
玉取り姫伝承 参考文献として
球体ではなかったのか~
TVにのめり込んだせいで、
みんながサル(アホ)になった。
本を読めば人間に戻れるのに!
と受け取りました。わたしは
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初めて読んだオールズバーグ作品。美しい絵と不思議な魅力を放つお話に魅了される。絵も文章も一人で書いているなんて、すごいこと。
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2019 6-2
28年度(6-1)
10分 -
読者も石を探すけど、それを見てしまったら、たいへんなことになるのかもしれません。
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オールズバーグ作品再読。
そもそも、石のあった島にはなぜ生き物の姿がなかったのか、ラストシーンで描かれている果物はバナナでいいのか、数々の謎は残りますが、オールズバーグらしいストーリーでした。 -
すっかり石のとりこになった船員たちを横目に、愛とプライドと冷静さを持って仕事を全うする船長の航海日誌。
ただのハッピーエンドでないところが、ぞわっと忘れがたい! -
さて、この「いまいましい石」って何のことかなぁ…
高学年、中学校で考えてもらうとおもしろそう。(i44)