音楽が降りてくる

著者 : 湯浅学

• 河出書房新社 (2011年10月20日発売)

作品紹介・あらすじ

音楽の芯を考えてみたら、こんなに言葉があふれ出た-ジャンルの垣根を跳び越えて綴られた、森羅万象のライナーノーツ。

感想・レビュー・書評

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2021年12月22日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/57052

[もりさんの感想 · 2017年10月10日]

2017/10/9購入

[ookizukiooさんの感想 · 2017年2月8日]

湯浅学氏のライナーノーツなどを集めた一種のエッセイ。
とりとめがないので読むほうもとりとめなく読むのが吉。
NHKFMのラジオ番組、世界の快適音楽セレクションでよくお耳にかかる、そのまんまの世界が展開される。

[いたち野郎さんの感想 · 2015年6月6日]

ジーッと聴いてるとこうした言葉が浮かぶはずで、評論は何だ、という時に最も実直な書き方をされてるんじゃないかと思います。例えばグラム・ロックは、本当丁寧にたどった結果という評論です。実は一度見かけたことがあるんですよね。その時は飄々とした喋り方だったんですけど、さすがにライナーとでは責任の大きさが違うもんね。何の楽器をどう使ってるか、より書くべき音の情報がある。そしてそれを読む方がどんな音楽か、想像をしやすいはず。

[charanpochiibooさんの感想 · 2013年3月20日]

湯浅さんはどんな音楽に対しても姿勢が変わらないと思う。ブルースでもサン・ラーでもプリンスでもニール・ヤングでもボブ・ディランでも美空ひばりでも。僕はやっぱり遠藤賢司のライナーに書いた文章が好き。そして自らの少年時代の思いが綴られた南沙織への愛情あふれる一文がまぶしい。

[kobbanovaさんの感想 · 2012年7月10日]

　序盤の細野さん論からいちいち納得。音楽に対する姿勢に畏怖と共感をもって読み進めました。
　相撲の輪島を論じていても、やはり「音楽が降りてくる」ことを感じてしまうのよ。

[kubota3613さんの感想 · 2012年6月21日]

評論家である湯浅学氏の評論集。

莫大な音楽知識の背景を組み立てるタイプの評論ではなく、率直な言い回しで音楽を言葉に落としている印象。

本著では幾つかの例外（サン・ラや勝新太郎など）を除いて、詳細なレビューはされていない。
特徴としては言葉のひとつひとつが感覚的であるということと、抽象表現や、夢の様な想像の文章をところどころに散りばめていることが、実際に音楽を聴いている錯覚をさせてくれる。
リズムがいいし、言い回しがかっこいい。

また、音の性質や歌手の声の特徴は非常に具体的でわかりやすい。
特に日本歌謡の記事に関しては歴史を追ってわかりやすく書かれていたり、体系別に分けて書いてくれており勉強になる。

文章の組立のいい勉強になりました。湯浅先生ありがとう。

[iamaslibさんの感想 · 2012年2月2日]

貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784309272795

[岐阜聖徳学園大学図書館さんの感想 · 2012年2月2日]

　知っているつもりで、実は真実を知らない日本のロック史。
　音楽は、いつの時代も、若者の欲望と不安を歌い、時代の穴にうまくおさまり、成功を遂げてきたと作者は言う。
　なぜ歌うのか、なぜ生きていくのか。いつまでも少年の思いを持ち続けた、湯浅学だからこそ、こんな評論ができあがったのであろう。
（外国語学部／匿名希望）