世界悪女物語 (河出文庫 121B)

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著者 : 澁澤龍彦
  • 河出書房新社 (1982年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400402

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世界悪女物語 (河出文庫 121B)の感想・レビュー・書評

  • バートリがいたので。

  • 澁澤さんの、人間を描く切り口がすき。
    とにかくおもしろくってすらすら読めます。内容は重いけれど。
    私としてはエルゼベエト・バートリがいちばん強烈でした。

  • 380
    大悪女の生涯には、魔性にみいられ魔性の命ずるままに生きた人間のおそろしさ、女の本性の端的な表象が発見され、読むものを慄然とさせずにはおかない。ルクレチア・ボルジアからマグダ・ゲッペルスまで、情熱にかられ、愛欲に身をこがし、血にみせられ、権力につかれ、運命にもてあそばれながら、奔放に生き破滅へと落ちていった史上名高い十二人の大悪女たちの生涯を流麗自在に物語る。

  • フレデゴンドとブリュヌオーってこの本で初めて知った名前だけど、この二人が一番すさまじいと思った。
    いがみ合う女って怖い。

  • 澁澤龍彦さんが考える世界的悪女(男性を顎で使い、一国の運命を左右する女傑)12名の悪事を綴った本。ヨーロッパの悪女が多いなか 則天武后は最凶に描かれている

    ここに出てきた悪女は サディスティックな快楽殺人者にも、狂気の帝国主義者にも見える。いびつな名門意識と精神的未熟性、不幸な結婚と不幸な最期は 共通している


    ヒトを起点として 相関関係をつくり 歴史的事実を追いかける方法も 物語として 面白い

  • べっきーなんてかわいいもんだなこりゃ。これを読んでぞくぞくしてしまう自分をかえりみると、人の本性はこっちだと思ってしまう。

  • 怖いのに惹かれてしまう話。悪女っていっぱいネタにされるけど、暴君の残虐さは残せなかったのだろうか。

  • 史上名高い悪女が12人。
    『悪女』と一口に言えども自ら進んで欲望に身を任せるタイプ、周囲の状況に流されるタイプと色々あります。
    チェーザレが好きなのでその妹のルクレチア・ボルジアの章が一番好きです。
    政略結婚を繰り返し強要された彼女の不幸は悪女と言えるのか微妙ですが…。

  • 13/09/13 まあ、聞いた話だなあ。

  • 則天武后の章が衝撃的。

  • こっちも再読。

  • 大昔、10代の頃、X(えっくす。当時JAPANはまだつかなかった)にはまっていたんですが、YOSHIKIがね「自分はエリゼベート・バートリの生まれ変わりだ」みたいなことをちょいちょい言ってたんです(笑)。それでエリゼベートバートリに興味を持って読んだのがこの本でした。今思えばちょっと笑ってしまいますが、それがきっかけで澁澤さんの本を読むようになって世界が広がったので、YOSHIKIには感謝しないとですね(笑)。

    ルクレチア・ボルジア/エルゼベエト・バートリ/ブランヴィリエ侯爵夫人/エリザベス女王/メアリ・スチュアート/カトリーヌ・ド・メディチ/マリー・アントワネット/アグリッピナ/クレオパトラ/フレデゴンドとブリュヌオー/則天武后/マグダ・ゲッペルス

  • トイレ本にしているのでなかなか進まないなぁ


    古今東西の悪女 ―現代の法に当てはめるときちがい沙汰の凶悪犯罪― が、とてもわかりやすく紹介されている。
    人物ごとに章分けされており、短編集として読み方ができるのでお勧め!

  • ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラー・エッセイ集。


    とのこと。
    ていうか1982年か・・・、古い!w
    残虐な行為の数々と肉欲と狂気の所業に読んでて想像しすぎて気持ち悪くなりますが、時代を問わず人間の残酷さが出ていて面白い。
    中世ヨーロッパが多いが、当時の退廃的な風俗も知ることができてとても興味深い。

    あとローマ人の物語で読んだアグリッピナとクレオパトラが、本書で描かれているものと結構違う部分もある。
    それは執筆された時代や資料や解釈や著者によるものであり、歴史学の難しさと面白さが味わえた。




    特にルネサンス頃は乱れた風俗といっているが、著者がいうように現在では当たり前だったり、逆に驚くようなことがあったり、風俗や文化・常識というのは本当に時代文化によって変わるんだなあということをまた強く思った。
    昔のキリスト教会によると堕胎、口淫、鶏姦、近親相姦は処刑になるような罪だったらしいが、堕胎や口淫や鶏姦は現在では普通に(?)行われているし、近親相姦はそれこそレヴィ・ストロースをはじめとした文化人類学によって文化によるその範疇の差が報告されている。
    日本だって戦前の田舎とかには夜這いや乱婚があったみたいだし、年寄りがいつの時代も文化の退廃を嘆くけど、色んな風俗があって面白いと個人的には思ってしまうし、今の日本の文化や風俗もあながち嫌いじゃなかったりする。

    まあそれにしても「16世紀イングランドでコッドピース(股嚢)というズボンの股に袋があり、男性はそれの大きさを競った」っていうのは今でいう女性の胸みたいなもんだし、なんとなく男には理解できてしまうので笑ってしまった。



    以下メモ

    14~15世紀のイタリアはきわめて享楽的な気風。
    ヴァルラ『快楽論』には「処女性というものは自然に反するものだから、いつまでも処女を守っているのは不道徳であり、罪悪である」
    当時の有名な才色兼備の娼婦イムペリアが26歳の若さで死んだときには、ローマ市をあげての盛大な葬儀が営まれ、サンタ・グレゴリア礼拝堂にりっぱな墓が建てられた。娼婦は貴婦人と同じように、高い教養を誇り、貴族社会に自由に出入りしていた。
    ルネッサンス当時の法王庁内は異教主義的、自由主義的雰囲気で、ヴァチカン宮殿の内部に音楽家や、芸人や、俳優や、娼婦などを集めて、派手な宴会がひらかれたりすることもしばしば。法王アレキサンデル6世も若い頃ひそかに情婦を囲っていた。

    メアリ・スチュアート「自己濫費の天才」
    ボスウェルが彼女の誇り、自身、理性を粉微塵に打ち砕き、支配される喜びを花開かせた。献身という新しいエクスタシー。

  • もっと悪女っぷりがみたかったよ(´・_・`)

  • 名だたる悪女の中でも、天才的毒殺常習者のブランヴィリエ夫人、若い女を虐殺し続け血を欲したエルゼベエト・バートリが特に印象深かった。

  • たまに、この手の歴史上の人物の物語が無性に読みたくなります。現代が舞台だと生々しいし、小説だと白々しいし、ちょうどいい距離感があるのかもしれません。
    どの悪女も強烈な個性と謎を持っています。淫蕩と言われたルクレチア・ボルジア自身は繰り返し結婚させられることをどう思っていたか。晩年の則天武后の政治は彼女が初めから目指していたものなのか。彼女たちが行ったエピソードだけみればスキャンダラスでグロテスクに感じられますが、何を抱えていて何を求めていたのか、できるなら多少なりとも理解したいと思えてきます。その魅力こそが悪女といわれる所以なんでしょうか。
    バートリ夫人に興味があって読んだ一冊でしたが、残虐な行為を殊更に強調することなく、時代や背景などの考察を含んで描かれているのでわりと冷静に読むことができました。

  • 世界には悪女は存在するけれど、
    それより極悪な生き物がいるでしょ。
    それは、男だ。

  • またこんなアクの強い本を読んでしまった・・・。エリザベス女王やルクレチア・ボルジア、則天武后やマグダ・ゲッベルスなど、古今東西の悪女について書かれています。

    全体的に、もっと一人ひとりについて詳しく書いても良かったんじゃないかなぁ、と思いました。あと、悪女と言われるに至るのは、政治的背景も大きく関わってて、一部の世界史マニアにはウケるとは思います。

    にしても主に中世のヨーロッパの暗っぽいイメージも手伝って、世の中には本当に恐ろしい人間がいるんだなぁ・・・と感じました。やっぱこの世で一番怖いのは人間かも・・・。

  • 自分の感情に正直にまっすぐに生きる。

    女は怖い。。

    でもそういう人決して嫌いじゃないんだな。

    男は弱い。。

  • 河出文庫のかわいい帯に惹かれて購入。
    中身は悪女のお話ですが。。

    これまで名前ぐらいは知っていた程度の悪女たちの生涯を
    改めて知ることができました。

  •  世界各地の、歴史に残った悪女たちのエピソードを集めたエッセイ。自分の美貌を保つために、若い乙女を虐殺してその血の風呂につかったというエリザベート・バートリー。民衆の貧困に眼を向けようともせずに享楽の限りをつくしたマリー・アントワネット。その美しさを利用され、政略結婚に利用されたあげく、夫となった相手を次々に死なせることになったルクレツィア・ボルジア。クレオパトラ、メアリ・スチュアート、エリザベス女王……

     うん、面白かった!
     うわあ、これは怖いかなあ……と思いながら読み始めたんですけども、語り口のおかげか、むしろドキドキしながら読んでました。もちろん怖いエピソードはたくさんあるのですが(つくづく女は怖いな!)、それにしても、とっても魅力的。暗い魅力というか、退廃の美というか、悲劇のもたらすカタルシスというか、なんというか。や、実際に生々しく想像すると、ものすごく怖いんですけども。こういうの面白いっていうのは、野次馬根性かなあ。でも面白かったです。

     人の恐ろしさや愚かさ、醜さを、ひっくるめて魅力的に描ける作家さんというのは、なんていうか、すごいなーと思いました。
     怖いっていうのも、人の気持ちを引くパワーなんだよなあ。私も怖いの苦手だなんていってる場合じゃないな。いや、苦手なんですけど。ビビリなんですけど!

     先に読んだ澁澤さんの小説・評論3冊が、面白いような気がするのに、あと一歩のところではまれなくて、次をどうしようかとツイッターでぶつぶついってみたら、薦めていただいたのでした。持つべきものは読書家のお知り合い!

     ちょっと余談というか、家に昔から、母が好きで買っていた『ベルサイユのばら』や『七つの黄金郷』等々のコミックスがあり、子どもの頃にはまって読んでいたのですが(注・『七つの黄金郷』は間違いなく名作少女マンガですが、未完結のまま諸般の事情により長年止まっています)、そういう、昔読んだマンガに出てきた歴史上の人物のエピソードが、実にいきいきと描かれておりまして、読みながら妙に懐かしい気持ちになりました。

     渋澤さんのこの作品に刺激を受けて、彼女らの話を描いたという作家さんも、もしかして多いのかもしれないなあなんて、おもわず考えこんでしまいました。(※思っただけで、どの作家さんのどの作品がそうでと、調べたわけではありません)

  • [ 内容 ]
    ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラー・エッセイ集。

    [ 目次 ]


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