- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309402031
作品紹介・あらすじ
ヨーロッパの名は美女エウロペーに由来する。ウエロペーにはぐくまれたヨーロッパは、また著者にとっても精神の母胎であった。昭和45年、その"眷恋の地"へ著者は初めて旅立った。かねてから心ひかれていた城、庭園、都市、美術館などを求めて、フランス、スペイン、イタリアと足をのばした後ヶ月の滞在は、視る喜び、味わう楽しみにみちた旅であった。当時の印象を中心に編まれた紀行集。
感想・レビュー・書評
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言わずもがな、私のアイコンはこの本から来ている。この澁澤の本を読んで、私は実際イタリアのボマルツォ怪物庭園に行った。途中バスが壊れて滞在時間は2時間くらいだったけど、最高に濃密な体験だった。
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十数年ぶりに再読した1970年のヨーロッパ周遊記。
恋焦がれた土地を直に見、体験するその喜びが溢れておりました。
『パリ食物誌』の中のムール貝の記述に「(日本の貽貝にあたるらしい)」と注記があるのが何だか時代をとても感じてしまいました。そしてそれが新鮮に思えてしまうのも古い本を読み返す楽しみなのかも知れません。 -
著者・澁澤龍彦がヨーロッパ旅行をしたときの印象をもとに書かれた本。著者の趣向に偏りがある感は否めないが、ヨーロッパの美しい情景描写・芸術品の描写の周囲に、仄かなエロティシズム表現が馥郁たる香りのように漂い、一種独特の陶酔に似た感覚を起こさせる。著者が冒頭で「ヨーロッパはどこへ行ってもバロックの洪水でげんなりする」と書いているが、著者が言う意味では、この本も十分バロック調なのではないかと思えた。たまに笑いも誘う、面白い本だった。
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バロック抄 ボマルツォ紀行/昔と今のプラハ/マジョーレ湖の姉妹/狂王の城/バーゼル日記/エル・エスコリアル訪問/骸骨寺と修道院/奇怪な偶像/優雅なスペイン、優雅なゴヤ/神話の国を訪ねて/イスパハンの昼と夜 アストロラープについて/砂漠に日は落ちて……/
幻想美術とは何か/シンメトリーの画家 谷川晃一のために/紋章について/日時計について/洞窟について/理想の庭園/巨木のイメージ/パリの食物誌/鏡について/噴水綺談/匂いのアラベスク/フローラ幻想/オカルティズムについて/シェイクスピアと魔術/わたしの処女崇拝/エロスとフローラ/貝殻/自分の死を自分の手に/フランスのサロン -
(1992.07.03読了)(1987.10.12購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
ヨーロッパの名は美女エウロペーに由来する。ウエロペーにはぐくまれたヨーロッパは、また著者にとっても精神の母胎であった。昭和45年、その“眷恋の地”へ著者は初めて旅立った。かねてから心ひかれていた城、庭園、都市、美術館などを求めて、フランス、スペイン、イタリアと足をのばした後ヶ月の滞在は、視る喜び、味わう楽しみにみちた旅であった。当時の印象を中心に編まれた紀行集。 -
5/8 読了。
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[ 内容 ]
ヨーロッパの名は美女エウロペーに由来する。
ウエロペーにはぐくまれたヨーロッパは、また著者にとっても精神の母胎であった。
昭和45年、その“眷恋の地”へ著者は初めて旅立った。
かねてから心ひかれていた城、庭園、都市、美術館などを求めて、フランス、スペイン、イタリアと足をのばした後ヶ月の滞在は、視る喜び、味わう楽しみにみちた旅であった。
当時の印象を中心に編まれた紀行集。
[ 目次 ]
バロック抄―ボマルツォ紀行
マジョーレ湖の姉妹
狂王の城
エル・エスコリアル訪問
優雅なスペイン、優雅なゴヤ
イスパハンの昼と夜―アストロラーブについて
シンメトリーの画家―谷川晃一のために
日時計について
巨木のイメージ
パリ食物誌
シェイクスピアと魔術
自分の死を自分の手に〔ほか〕
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