- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309402635
感想・レビュー・書評
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自主的澁澤龍彦月間でもう1冊。
BOOKOFFオンラインにて購入。
24人の古今東西の女性たちのエピソード。
初出が資生堂のPR誌「花椿」のためか、軽く読めるスケッチ風のエッセイ。
ライト過ぎて大分物足りない。先に読んだ「異端の肖像」の方が読み応えもあり、澁澤龍彦の本領発揮という感じか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
澁澤龍彦のエッセイの中では比較的おとなしめで分量もかなり少なく、難解な表現もほぼないと言って良い。あとがきで「女性読者が、何らかの指針なり暗示なりを探り出して頂ければ、筆者としては幸いである」と述べていることからも、かなりフランクで澁澤龍彦初心者向けの1冊になっている。
しかし、一見「そのエピソード、知ってるよ〜」と思いながらページをめくっていると、とんでもない解釈・情報も書かれていたりするので、そこは流石澁澤龍彦だなぁと思いながら、退屈にはならなかった。パッと手にしてザッと読めてしまうのもポイントが高い。忘れそうになったら気になるところだけ読み直すのもアリ。 -
2021年 38冊目
古今東西の波乱万丈な人生を送った女の生きざま。 -
新書文庫
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マリー・アントワネット/ベアトリーチェ・チェンチ/ジョルジュ・サンド/アグリッピーナ/ローラ・モンテス/和泉式部/サッフォー/ジャンヌ・ダルク/エリザベス女王/シャルロット・コルデー/サロメ/エロイーズ/細川ガラシア夫人/ルネ・ペラジー/ワンダ・リューメリン/聖母マリア/金髪のイゾルデ/マリリン・モンロー/建礼門院平徳子/ド・ブランヴィリエ侯爵夫人/ポンパドゥール夫人/王昭君/マグダラのマリア/ヴィーナス
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本書は、かつて資生堂のPR誌「花椿」に連載されていたもの。2年分24人の女性たちが取り上げられている。フランス文学者である著者にとっては自家薬籠中のルネ・ペラジー(サド侯爵夫人)や、イゾルデから、果ては和泉式部やマリリン・モンローまで登場する。面白いのだが、いつもの澁澤に比べてペダンティズム(衒学趣味)にはやや欠けるようである。それこそが澁澤の真骨頂であり、また我々読者にとって澁澤を読む楽しみなのに。編集部の要請であったのか、澁澤の配慮なのかはわからないが、結果的には澁澤入門といった趣のものとなった。
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再読。
実在・架空問わず、有名な女性のエピソードを綴ったもの。
女性誌の連載だったせいか、軽いコラムといった体裁で読みやすい。 -
デヴィ夫人についての冗談が出てくる。隔世の感。