夏至祭 (河出文庫 な 7-8 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1994年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309404158
感想・レビュー・書評
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銀色と黒蜜糖が出てきます!
野ばらと違い、二人とも性格が少年みたい。
甘えん坊な黒蜜糖としっかり者の銀色の会話がかわいい!! -
(推薦者コメント)
「野ばら」と関連性のある作品です。セットで読むことで面白味が深まると思います。 -
ひとつひとつの単語や場面がきらきらしている。
情景が美しい作品。
半夏生の花咲く頃、月彦が出会った二人の少年。
薄水青の紗のリボンを胸に結んだ黒蜜糖と、
白いシャツブラウスの襟をピンで留めている銀色。
二人と月彦をつなぐ、ふしぎな懐中時計。
過去との邂逅。 -
夏には気分に浸りつつ、何度も読む。
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【あらすじ】
「僕はどうしても失くした羅針盤を探し出したいのさ。」ー
月彦が祖父から譲り受けた銀時計は夏になるとどうゆうわけか、時刻が狂いだす。その理由を今年こそは突き止めようと月彦は考えていた。
ある日、野ばらの垣根に囲まれている空家の前を通りかかった月彦は、中を覗いて見たいと思う欲求にかられ、そこで2人の少年に出会うことになる。
薄水青のリボンを結んだ黒い瞳の美しい少年「黒蜜糖」と、白いシャツブラウスを着た端正な顔だちをしている「銀色」。この2人は銀時計の謎を解く重要人物だった。
月彦は2人に出会い、忘れられないひと夏の思い出を作ることになる。黒蜜糖と銀色と云う少年はいったい何者なのか?長野まゆみさんが描く少年達のファンタジー。 -
長野本のなかでベスト3に入るお気に入りです。猫⇔人…ってすごく好きです。
単純明快な黒蜜糖が可愛い!猫なのに魚嫌いだって!(笑)
冷静沈着な銀色が素敵。普段無表情な人の微笑みって素敵すぎです。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-31.html -
初めて読んだ長野まゆみ作品はこれ。この世界観にやられてすっかり好きになってしまった。
読んだ当時まだ小学生だったので、登場人物の名前に慣れなかったものだが、今ではそれもまた好きな要素のひとつ。
この人の書く食べ物ほんと美味しそうでたまらんです。