唐草物語 (河出文庫―渋沢龍彦コレクション)

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著者 : 澁澤龍彦
  • 河出書房新社 (1996年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404738

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唐草物語 (河出文庫―渋沢龍彦コレクション)の感想・レビュー・書評

  • タペストリーやグロテスクといった植物を飾ったマークは全国どこの地域でも見られます。そして、多々なる物語がそれに付随しています。澁澤はこういう短編も素晴らしい。

  • 史実、あるいは古典作品を換骨奪胎した短篇集。
    小説なのかエッセイなのか……
    いずれにせよ澁澤節全開(笑)。

  • 大納言、髑髏、金色堂、蜃気楼、遠隔操作が面白かった。
    特に髑髏。時間に酔う感じ。

  • 図書館で借りました。

     短編集。歴史物。
     名前の小難しさから敬遠していたのですが、読みやすかったです。短編だからでしょうか。
     この人の名前を知ったのは「四谷シモン」の人形展で。
     澁澤達彦に捧ぐ、という作品があちらこちらにあったので。

     和洋中まぜこぜ。
    1 王妃との不倫を疑われないために、自分から去勢する美青年の話。
    2 貧困のあまり少女を餓死させてしまった画家の話。
    3 蹴鞠好きな大納言の話。
    4 双六で鬼に勝ち、美女を手に入れた男の話。
    5 火山の噴火に見せられて死んでしまった男の話。
    6 前世のドクロのせいで三回頭痛に見舞われる院(引退した天皇)の話。
     というのが、無夜の印象に残っている話で、その順位。
     特に1がなんか好き(笑) 解釈の仕方で、王にではなく、王妃に捧げているとなんかもう、それらしく淫靡でいいかな。

  •  短編集。
     フィレンツェの変わり者の絵描き、ペルシアを征服するティムールと詩人の会話、鬼の使わした美女に惑わされる中納言、火山に魅せられて命を落としたローマの火山学者プリニウス……等々、歴史上の人物について遺されたエピソードをもとに、想像の翼を広げてつづられた一冊。

     興味深く、幻惑されるような面白いエピソードも多いのだけれど、残念ながら、私には『興味深い』の域を出なかったかなあ。のめりこむようには読めませんでした。
     理由ははっきりしていて、相性というか、私の読書姿勢がよろしくないんです。
     前に『高丘親王航海記』のレビューでも、似たようなことを書いた気がしますが、「これは私(作者)が書いたお話なんですよ」ということを、作品中で前面に出してあるので、なんかつい、一歩引いてしまうんですよね。面白いんだけど、なんだかちょっと遠くから眺めてしまいました。

     もっとも、そういうのは私のただのワガママで、メタフィクション全般が駄目だっていうんじゃなくて、むしろ作者さんや作品によっては、そういう書き方が効果を発揮していると感じるケースもあるので、手法そのものを丸ごと批判するのは、望みじゃないんです。

     そして、はまれなかったといいつつ、なんとなく、はまりそうな要素があるなあ、とも思うんですよね。語りが好みにあわないだけで、題材的にはかなりツボなんです。歴史には暗い私ですが、史実の部分にしろ、空想の部分にしろ、面白いエピソードがいっぱいあって。
     悩むところだけれど、ひとまず判断保留ということで、澁澤氏の作品については、もう二、三冊読んで様子をみたいなあと思います。

  • エッセイ的な小説?小説風のエッセイ?
    不思議な位置の本。
    幻想的で物悲しい話が多いかな。

  • コント・アラベスク。三つの髑髏、六道の辻、など、どれも面白い。

  • 読み応えバッチリですが、短いお話ばかりなので、文庫版になったことだし、鞄に入れて電車で読んだりできますな。
    幻想譚でもありながら、蘊蓄エッセイにもすり替わる、硬くて軽妙な、極上の逸品でしょう。
    氏の作品は、単行本時の装丁に秀逸・美麗なものが多いのですが、本書もまたそうで、函入り布張りの唐草物語は、込められた物語の一つ一つを包んだ、上品な宝箱のようです。本棚にほしい一冊。

  • あとがき、ことに、引用されたボードレールのことば、「あらゆる模様のうちでアラベスクはもっとも観念的なものだ」という一節が、テーマにも似て十二篇の物語を貫いているように思う。しかし、どの物語も、性行為との縁・無縁はおいて非常にエロティックであるように、私には感じられた。また、『遠隔操作』では、自分との類似をすこしだけ感じてふふっと笑ってしまったけれど、いかにも博学な澁澤龍彦らしい物語群であるだろう。あらゆる文章が知識によって裏付けられ、本来の意味での換骨奪胎とを成し遂げており、幻想文学たる条件を自ら示している。ふわっふわの現代小説に疲れたときに、とくに読み返したい。

  • 話の内容と関係ないけど、字、小せぇ~(笑)

  • 2/15 読了。
    再読。

  • 【収録作品】
    鳥と少女/空飛ぶ大納言/火山に死す/女体消滅/三つの髑髏/金色堂異聞/六道の辻/盤上遊戯/閹人あるいは無実のあかし/蜃気楼/遠隔操作/避雷針屋

  • 純粋な短編集という訳ではなく、エッセイまじりのどう形容していいか分からない文集。そこもまた澁澤氏らしい。私は彼の小説が好きなので、若干期待はずれだったが、それでも気を楽にして楽しめた。

  • 何作かは面白かった。エッセイとも小説とも言いがたいタイプが好きな澁澤ファンなら、恐らく楽しめる。プリニウスへの愛を感じた。

  • 人は、渋澤に一度は嵌るのです。
    泉鏡花賞受賞作品。

  • 胸がキュッとなる。どうしようもなく惹きつけられる。端整な文章はもとより澁澤龍彦本人に。彼の数ある著書の中でもとくに好きな一冊。気に入りのページを繰り返し読んでます。

  • 全編、再編集の賜物である。故事、書物、国を問わず、時代を問わず、盛り込まれた様々な物語を再編集し、ひとつの形にする。
    考えてみれば、その手法が現代においては加速しつつ、形骸化に向かっている。澁澤龍彦の場合はしっかり物語の根っこ、背景までも判った上での引用であるのに対し、昨今見かける引用は浅薄なもののように感じる。なぜだろう。
    かつて書物の海を漂うように生きることが出来る時代があったのだろう。今の時代に生きているとその他の刺戟ときっちり付き合ってしまい、書物と向き合う時間が減ってしまう。その辺に問題はあるのだろう。もちろん、書物がすべてではないのだろうけれど。
    澁澤龍彦とはまったくスタイルは違うが松岡正剛さんも書物の海を漂う人だ。その博識ぶりには驚くが、何よりもふたつのまったく結び付きようもないお題を出されてもつなげることは出来ますよ、という才能には恐れ入る。
    「唐草物語」はタイトルと中身は基本的に連動していない。タイトルは中身の物語を統合するレベルのものとして考えられている。そんなところもちょっと普通じゃない。

  • 短編集。
    実在した歴史上の人物や、故事などを作者なりにリメイクしてお話にしたものである。
    物語に起伏は少ないが、読みやすい文字の量と神秘的な雰囲気がお気に入りである。

  • 昔なつかしですが好きですね。

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