母の発達 (河出文庫 し 4-2 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309405773

感想・レビュー・書評

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  • 「母の縮小」★★★
    「母の発達」★★★
    「母の大回転音頭」★★

  • 連載途中のなにかを数度読んだ以来の笙野頼子、
    世界観がくっきりで、
    多少その世界に中って気持ち悪くなりながらも読みきりました。
    愛憎を笑えるようになろう。

  • 読み終わって、いろいろ考えた。途中まで読んでたときは、全く好みじゃないみたいと思っていたけど、読了したら好きじゃないけど気になることがある作品だなぁと思った。神話として読める。ヤツノのポジションは神だなぁと思った。とりあえずもう一回読んでみます。この作品の面白さって難しいなぁ。。

  • 殺しても母は死ななかった。「あ」のお母さんから「ん」のお母さんまで、分裂しながら増殖したーー空前絶後の言語的実験を駆使して母性の呪縛を、世界を解体する、史上無敵の爆笑お母さんホラー。純文学に未踏の領野を拓いた傑作。


    紀伊国屋のほんのまくらフェアで冒頭だけ読んで購入。
    「お母さん」の概念を根底からひっくり返すような。訳のわからない言葉遊びの羅列のような。ぶっ飛んでました。

  • 2008/12/24購入

  • これ、凄いです。なんか祝詞かなんか読んでる感じになってくるリズム感。シュールで濃い。
    娘の母親離れっていうのは確かに滑稽且つグロテスクだと思うんだけど、こんな風に腹蔵なく書いてしまうのも、凄い。

  • ★4つではないけど、3つでは少ないかなという感じ。変わった小説。抑圧的な母親を縮小してしまうという幻覚から始まるトリップというか狂気。あまりのことにバカバカしくて笑うお母さんホラー。

著者プロフィール

笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』『笙野頼子発禁小説集』『女肉男食 ジェンダーの怖い話』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

「2024年 『解禁随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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