母の発達 (河出文庫 し 4-2 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1999年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309405773
感想・レビュー・書評
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連載途中のなにかを数度読んだ以来の笙野頼子、
世界観がくっきりで、
多少その世界に中って気持ち悪くなりながらも読みきりました。
愛憎を笑えるようになろう。 -
殺しても母は死ななかった。「あ」のお母さんから「ん」のお母さんまで、分裂しながら増殖したーー空前絶後の言語的実験を駆使して母性の呪縛を、世界を解体する、史上無敵の爆笑お母さんホラー。純文学に未踏の領野を拓いた傑作。
紀伊国屋のほんのまくらフェアで冒頭だけ読んで購入。
「お母さん」の概念を根底からひっくり返すような。訳のわからない言葉遊びの羅列のような。ぶっ飛んでました。 -
2008/12/24購入
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これ、凄いです。なんか祝詞かなんか読んでる感じになってくるリズム感。シュールで濃い。
娘の母親離れっていうのは確かに滑稽且つグロテスクだと思うんだけど、こんな風に腹蔵なく書いてしまうのも、凄い。 -
★4つではないけど、3つでは少ないかなという感じ。変わった小説。抑圧的な母親を縮小してしまうという幻覚から始まるトリップというか狂気。あまりのことにバカバカしくて笑うお母さんホラー。