アウトブリード (河出文庫 ほ 3-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 126
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309406930

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    小説とは何か?
    生と死とは何か?
    世界とは何か?
    論理ではなく、直観で切りひらく清新な思考の軌跡。
    真摯な問いかけによって、アーティスト、ミュージシャンら若い表現者の圧倒的な支持を集めた、読者に勇気を与えるエッセイ集。

    [ 目次 ]
    『愛』
    やっぱり猫のこと、そして犬のこと
    重層の時間
    人間の肯定
    羽生→理数→小説
    言語化の領域
    “様態”のこと
    現代文学のベクトル
    混乱や飛躍
    「よく知っていない何か」〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 保坂らしい力強さ。「考える」という事を実行したくなる。

  • 文学、哲学、理数系のあれこれ、絵画、映画などについてむずかしいことを簡単に、分かりやすく述べている雑文集。
    「ぼくは論理・考えというものをうまく時間を追って展開させることができない。」「考えはできることなら絵のように一挙に提示したい。」とあるように、章ごとでも、ひとつのテーマに絞ることなく、著者の思索がいろんな角度から…というより、まちまちにあふれる泡のように書かれている。
    個人的に、著者にとっての小説というものの定義が「最後の一行に向かってゆっくりと導かれているもの」「理由はよくわからないが、なんとなくおもしろくて気がつけば最後まで読んでしまったという、そういうもの」といういわゆる
    ゆるさが、小説からも窺える彼の人間性だと思う。

  • 227夜

  • 人に書く手紙って言うのは、なんだか話しかけるよりずっと気分が良かったりするのだけど、その感じを思い出したりする。
    いいなあと思うところがたくさんでてきた。

  •  

  • ハイゼンベルクについての記述と、チェーホフについての記述が興味深かった。量子力学を大学時代に学んだため、一層面白く読めた。

  • いわゆる雑文集。でも、この人の雑文は面白いので、雑文というには勿体無い。でもエッセイ集というのもなんかしっくり来ない。。この人の潔さが好きです。タイトルでも「そうでなければ小説はノイズでしかない」とかね。文系の人が考える理系的な考え方というのは、何か突飛で、でも的外れというよりもむしろより的確で、ときどき唸ってしまう。親しんでない分、素朴な発見をする。しかし、河出文庫の文庫本は高いのが難点だよ。。(06/1/7)

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著者プロフィール

1956年、山梨県に生まれる。小説家。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2018年『ハレルヤ』所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。主な著書に、『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

「2022年 『DEATHか裸(ら)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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