黒冷水 (河出文庫 は 12-1)

著者 : 羽田圭介

• 河出書房新社 (2010年8月3日発売)

感想・レビュー・書評

[NORAxxさんの感想 · 2020年7月22日]

陰キャな弟と陽キャ風陰キャ兄の兄弟喧嘩。

[Youさんの感想 · 2020年6月6日]

読み始めから、兄弟間のいざこざで1冊かーって思ってしまったし、特に裏切りも無かったので、案の定途中から読むのが惰性になってしまった。
ただ、兄と弟それぞれの、相手へのイライラや憎しみはリアリティがあって良かった。
当時作者が17歳ということを考えると、表現はとても巧みで、文章も違和感なく読めた。

[eriko310さんの感想 · 2019年9月24日]

兄である正気の机を漁る弟の修作。
そんな弟に制裁を加えようとする正気。

いきすぎた兄弟喧嘩。
ぶっ飛んだ制裁内容。

〈完〉まで読んで、その違和感に納得した。

面白かったかな…。
ただ痛くて苦しいだけだったな…。

経歴に傷をつけない為に生きてくれ。
一番狂ってるのは、きっとこの人だよね。

[mach-readさんの感想 · 2019年7月6日]

思春期特有であろう、兄弟の確執を誇張して描かれている…のだと思う。が、好みではない。
兄にやたらと感情移入して肩入れしてしまうと思ったけど、「完」まで読んで納得。本当にクレイジーなのは…。

[MIYATA.さんの感想 · 2018年7月11日]

品がない　良くも悪くももう二度と読みたくない

[ジョニーさんの感想 · 2017年9月11日]

★3よりの２です。読みやすく兄と弟の攻防、そこから浮き彫りになる「異常さ」。タイトルの黒冷水という単語か出てきた時には厨二病感があふれていて少し笑ってしまったのですが、あのラストを考えると成る程といった感じ。一瞬「へ？！」と思いました(例えると少年誌の「おれたちの戦いはこれからだぜ！」的なものでした)が、あのラストのやり方に羽田さんのセンスを感じました。初めて読んだのですが、個性強い作家さんだなぁと個人的には思いました。

[ニャ～さんの感想 · 2011年6月12日]

デビュー作とは思えないすごい作品だった。一気読みさせる筆力は相当のもの。しかし、兄弟の確執、２人の気持ちの変化、やりすぎとも思える行動に少しついていけない部分もあり、ラストがちょっと拍子抜けだったので、☆２つ。

[M江さんの感想 · 2011年6月2日]

兄弟喧嘩はもはや戦争。
どちらかの息の根が止まるまで戦争は終わらない。
"許す"という事がどれ程難しい事か分かりますね。

全ての女子中高生に告ぐ！
この本は、君達の輝かしい"恋心"を真っ黒に染め、犯し、うち捨ててゆくよ。
さあ、読む覚悟は有るか？

著者プロフィール

1985年生まれ。2003年『黒冷水』で文藝賞を受賞しデビュー。｢スクラップ・アンド・ビルド｣で芥川賞を受賞。『メタモルフォシス』『隠し事』『成功者Ｋ』『ポルシェ太郎』『滅私』他多数。

「2022年 『成功者Ｋ』 で使われていた紹介文から引用しています。」